2016.08.04結果が出ない気がしている人へ by松本

こんにちは.
ゴールフリー生駒教室コーチの松本です.

夏期講習も半ばに差し掛かりましたが、手ごたえはありますか?

全然できるようになっている気がしない...
むしろ解けない、分からないことが増えている気がする...

そんな人もいると思います。

今回はちょっと伸び悩んでいる気がするあなたへ。

こんな言葉を知っていますか?


「知っていることの何倍も知らないことがある」


私の大好きな作家さんの小説にでてくる言葉です。
本当に知らなければ、知らないことすら知りません。
ちょっと難しいかもしれませんが、一般的な小学生は等速円運動で悩むこともありませんし、電場の求め方がわからなくて落ち込むこともありません(これはどちらも高校物理の範囲です)。
なぜなら、高校物理に触れたことがないから、言葉すら聞いたことがないから、ですよね。
いま、解けない、わからない、ということがわかっていることは、あなたは「知っていることが増えている段階」にいます。
がんばっている分、少しずつでも必ず成長しています。

私はいつも潜熱と顕熱の関係に似ているな、と思います(これも高校物理の範囲です)。

どちらも、熱という言葉が入る通り、熱エネルギーの一種です。
ですが、この2つは区別されるだけの意味があります。
潜熱は、ひそむ熱と書く通り、一見してその存在がわからない熱のことです。
具体的にいうと、温度変化に現れない熱エネルギーのことを潜熱といいます。
一方、顕熱は、(常用漢字読みではないですが)あきらかな熱、あらわれる熱のことです。
具体的にいうと温度変化に現れる熱エネルギーのことを顕熱といいます。
たとえばH2Oは、氷点下であれば氷(固体)、0℃から100℃であれば水(液体)、100℃以上であれば蒸気(気体)になります。
これは小学生でも知っています。
ここから先が、高校で習うお話です。
ぱきっと状態が変化するわけはなく、氷と水、水と蒸気が混ざり合っている状態も当然あります(混相状態)。
この混ざり合っている間は、熱エネルギーを加えても温度が上昇しません。
この混ざり合っている状態のときは、熱エネルギーを相変化(氷から水になる、水から蒸気になる)に使っています。
温度上昇としては、現れないので、熱エネルギーがなくなったかのように見えます。
でも温度上昇以外を見てみると氷が水になったり、水が蒸気になったりしています。
大きな変化ですよね。

話が大幅にそれましたが、この潜熱・顕熱の話を勉強(エネルギー)と成績(温度変化)にあてはめて考えてみましょう。
潜熱は、確かに勉強したのに、模試やテストで点数が上がらない段階です。
この段階は誰にでも遅かれ早かれやってきます。
結果が出なくても、とっても成長している段階です。
顕熱はわかりやすく、模試やテストで点数が上がる段階です。

顕熱の段階にいるときは勉強が楽しいと思います。
楽しくなくても、やりがいはあると思います。
潜熱の段階にいるときは、誰でも嫌になるし、落ち込みます。
でも、この段階を乗り越えれば必ず顕熱の段階、結果が出る段階が再びやってきます。
みんな、そうして成長していきます。
いますぐ結果が出なくても、いまはむしろ知らないことが増えている気がしても、必ず成長しています。
いま、がんばって勉強していることは絶対無駄ではありません。
あとから必ず結果がついてきます。
それを信じて、コツコツがんばっていきましょう。

もし、高校物理の話や、潜熱・顕熱の話をもっと聞きたい人がいれば、いつでも延々と語りますので、声をかけてくださいね(笑)

コーチ 松本

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