2025.09.19「分かったつもり」という病

こんにちは♪

ゴールフリー枚方教室です。

第4回五ツ木模試が終わり、

生徒と一緒に解き直しをしていると

こんな声を耳にしました。

「授業ではできたのに、テストで解けなかった」

「今は分かるけど、テスト中は思い出せない」

これは多くの中学生が感じる「あるある」ですが、

実はここに大きな落とし穴があります。

授業や自習では「わかったつもり」で進められても、

テスト本番では誰もヒントをくれません。

だからこそ、

自分の言葉で説明できるレベル=言語化

が欠かせないのです。

そもそも「わかったつもり」とは何でしょうか。

それは、頭の中で理解した気になっているだけの状態です。

解答を見れば「ああ、そうだった」と思い出せても、

白紙から自力で解いたり、人に説明したりすることはできない。

この状態では、本番のテストで力を発揮することはできません。

では、「わかったつもり」を抜け出すために何が必要なのか。

その答えが、言語化です。

学んだことを自分の言葉で説明できて、

初めて本当の理解にたどり着けます。

今回の五ツ木模試の数学では、素数に関する問題が出ました。

生徒に「素数ってどんな数?」と聞くと、

多くの生徒はこう答えます、「2、3、5、7、...」

確かに素数を並べることはできます。

勉強が得意な生徒なら、さらにこう言うでしょう。

「1とその数自身以外に約数を持たない数」

定義を暗記しているので、きれいに答えられます。

しかし、それだけではまだ「わかったつもり」の段階です。

本当に理解していると言えるのは、

定義をそのまま覚えるだけでなく、

自分の言葉に言い換え、根拠を説明できるときです。

さらに、その言葉を使って問題を解いたり、

人に説明したりできるようになったとき、

知識は初めて使える力に変わります。

素数の例で言えば、

「なぜ2以外の偶数は素数にならないのか」

これを説明できることが一つの目安です。

2以外の偶数は必ず2で割り切れる。

この理由を自分の言葉で説明できて、

初めて「理解した」と言えます。

ただ定義を暗記するだけでなく、

根拠を語れるようになったとき、

知識は単なる暗記で終わらず

使える力に変わります。

そして、その力があってこそ、

今回の五ツ木模試の問題のような

「素数と因数分解が組み合わさった問題」

にも対応できるのです。

つまり、

説明できること=言語化できることが理解の証です。

丸暗記や「わかったつもり」の勉強から抜け出し、

テストで本当に力を発揮するためには、

この言語化の習慣が欠かせません。

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ゴールフリー枚方教室
教室長: 十山和也
開校時間:火~金曜日 14:30~22:00
     土曜日   12:30~20:30

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