2025.10.01「ヤマをはる」の本当の意味

こんにちは♪

ゴールフリー枚方教室です。

入試勉強をしている多くの受験生が一度は

「テキストを全部覚えられたら理想だな」

と考えます。

教科書や問題集をすべて頭に入れられたら、

入試も安心だと考えるのは自然なことです。

しかし、入試で出題される範囲は膨大で、

重要な単元や頻出のテーマが数多く存在します。

すべてを網羅的に仕上げるのは

現実的ではありません。

にもかかわらず、

「全部完璧に仕上げなければ」

と思い込んでしまうと、

どの勉強も中途半端に終わり、

直前期に焦りだけが募ってしまいます。

だからこそ、入試勉強では、

膨大な入試範囲の中から大事な部分を見抜き、

限られた時間で何に力を注ぐかを判断できる力

が求められます。

この力を表す言葉のひとつに、

「ヤマをはる」という表現があります。

ただし、この言葉には

「運任せ」や「勘で当てる」

といった誤解がつきまといます。

実際、勉強をしていない人が直前に

「なんとなくこの単元が出そう」

と予想すること姿を思い浮かべる方も多いでしょう。

しかし、それは本当の意味での

「ヤマをはる」ではありません。

思いつきや偶然では入試に通用しませんし、

合格をつかむこともできません。

ヤマをはるの本質は、

理解と分析を重ねた人だけが到達できる学びです。

本当の「ヤマをはる」には、必ず根拠があります。

過去問を分析して出題の傾向をつかみ、

授業で扱われたテーマの位置づけを理解し、

科目全体の流れを見渡しているからこそ、

「ここは出題される」

と確信を持って判断できるのです。

大阪府公立高校入試の国語を例に挙げます。

ここ3年、小説文が出題されず、

論説文と随筆が出題されています。

この傾向を踏まえると、

小説文の対策は優先度が低いと判断できます。

(長期的な学力のためには小説文読解も必要です。)

過去問の分析や出題傾向の把握は、

入試対策において確かに大切です。

しかし、それだけでは十分ではありません。

むしろ大切なのは、日々の学習の中で

「なぜ学ぶのか」「この知識はどこにつながるのか」

を考えながら取り組む姿勢です。

こうした本質的な勉強をしているからこそ、

やがて学びの根幹に気づくことができます。

その根幹を押さえているからこそ、

「ヤマをはる」力につながるのです。

つまり「ヤマをはる」とは、

分析だけでなく

本質的に学ぶ姿勢があって

初めて到達できる力なのです。

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ゴールフリー枚方教室
教室長: 十山和也
開校時間:火~金曜日 14:30~22:00
     土曜日   12:30~20:30

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