2025.10.17正解という落とし穴
こんにちは♪
ゴールフリー枚方教室です。
勉強においては、
一見「できている」と見える場面が少なくありません。
特に学校や塾でよく出題される形式の問題は、
慣れてしまえば正解できることが多いため、
理解が伴っていなくても
「よくできている」と評価されがちです。
しかし、実際には本質を理解していないまま
「たまたま正解している」ケースが多く存在します。
例えば、be動詞の学習で生徒に自分で整理させると、
「am=あなた」「are=自分」「is=それ以外」
といった間違ったまとめ方をしてしまうことがあります。
ですが、
(1) He ( ) a teacher.
(2) I ( ) happy.
(3) They ( ) friends.
といった問題には
(1) is、(2) am、(3) are と正答できるため、
周囲からは理解できているように見えてしまうのです。
しかし、これは「本当に理解している」わけではなく、
形式に慣れているだけの状態であることが多いのです。
このような生徒は、空所補充には対応できますが、
彼は先生です。→ He is a teacher.
私は幸せです。→ I am happy.
彼らは友達です。→ They are friends.
のように、
和文英訳となると途端に答えられなくなります。
真面目さゆえに定期テストでは得点できる一方で、
模試になると解けなくなるケースが典型的です。
多くの学校や一部の塾では、
「模試は難しいからできなかった」
と片づけてしまいますが、
本当の原因はそこにはありません。
模試の難易度が問題ではなく、
そもそも本質的な理解ができていないことこそが
根本的な課題なのです。
だからこそ、正解したかどうかだけで
学力を判断してはいけません。
生徒は自ら「たまたま正解した」とは言いません。
だからこそ、講師がその正解を偶然なのか
必然なのかを見抜かなければならないのです。
しかし実際の現場では、間違いにだけ注目して
正解はそのままスルーしてしまうことが
少なくありません。
正解した問題を
「正解だから大丈夫」としてしまえば指導は楽ですが、
それでは生徒の理解度を正しく測ることはできず、
成長につなげることもできません。
本当に大切なのは、正解した問題に対しても
「なぜそうなるのか」を説明させることです。
理由を言葉にできるかどうかで、
その正解が理解によるものか偶然によるものかが
はっきりと分かります。
もちろん、授業時間には制約があるため、
すべてを丁寧に扱うのは難しい場面もあります。
しかし、普段の様子を見ていれば、
どの正解が危ういものか、
どの正解が本質的な理解によるものかは
分かるはずです。
正解できたからといって安心するのではなく、
その奥に潜む理解度までしっかりと
確認することが大切です。
理由を言葉にできるかどうか、
問題を応用場面で使えるかどうか。
その一つひとつを確かめることで、
点数だけでは測れない学力の土台が築かれていきます。
表面的な正解に満足するのではなく、
その裏にある理解まで見抜いて支えること。
これこそが、塾の本当の役割であると考えています。
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ゴールフリー枚方教室
教室長: 十山和也
開校時間:火~金曜日 14:30~22:00
土曜日 12:30~20:30
