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2026.02.12努力を「作業」にしない
「テスト直しをしなさい」と言うと、間違えた漢字や英単語を、
何も考えずにノートに10回ずつ書き始める生徒がいます。
その努力自体は否定しません。
しかし、私は、時としてその手を止めさせることがあります。
「その10回、本当に全部必要なの?」と。
ゴールフリー枚方教室 #個別指導塾 #枚方市 #塾 #成績
今日は、成績を伸ばす生徒が実践している
「ミスの分析」についてお話しします。
これは単なる精神論ではなく、教育心理学のデータに基づいた、
限られた時間で成果を出すための「戦略」です。
風邪をひいたのに、お腹の薬を飲む人はいません。
原因が違えば、処置も変わるからです。 勉強も全く同じです。
教育学の研究(Veloo et al., 2015) において、
生徒の学習における誤答は、単なる「バツ」ではなく、
明確に以下のカテゴリーに分類できることが示されています。
1. 概念の誤解 (Conceptual Error)
:そもそもルールや意味を理解していない。
2. 不注意 (Careless Error)
:手順は知っているが、処理の過程で誤った。
3. 問題解決のミス (Problem-solving Error)
:解法の手順が思い出せない、または適用できない。
4. 読み取りのミス (Reading Error)
:問題文の条件を見落としている。
この分類を無視して、一律に「間違えたから10回書く」
という単純作業に逃げてはいけません。
例えば、「概念の誤解」をしているのに単語を10回書いても、
意味を理解していないので応用が利きません。それは時間の無駄です。
なぜ、ここまで「分析」にこだわるのか。
理由はシンプルです。時間が足りないからです。
受験生にも、部活に忙しい中高生にも、無限の時間はありません。
「全部を10回ずつ書く」というやり方では、
必ずどこかで時間が尽き、パンクしてしまいます。
だからこそ、自分のミスの種類に合わせて
「かける時間の濃淡」を調整する必要があります。
• 「全く知らない単語」(未定着)
→ 時間をかけて、手で書いて馴染ませる必要があります。
• 「言われてみれば分かる」(記憶の検索失敗)
→ 書く必要はありません。見る回数を増やして、
思い出す頻度を上げるだけで十分です。
このように、「書くべきもの」と「見るだけでいいもの」
を仕分けること。 この「選択」こそが、
限られた時間を最大化する鍵です。
最後に、時間の使い方についてもう一つ。
テスト前に綺麗な「単語帳」や「まとめノート」を
作って満足してしまう生徒がいます。
しかし、ツールは「作ること」が目的ではありません。
「使い倒すこと」が目的です。
作った単語帳は、机の中にしまっておくものではありません。
信号待ちの時間、先生が来るまでの数分間、
お風呂が沸くまでの時間。
ポケットに入れておき、こうした「スキマ時間」に1秒でも多く眺めるためにあるのです。
机に向かって「作業」をする時間を減らし、
脳に情報を出し入れする「頻度」を増やす。
これが科学的に正しい記憶の定着法です。
私たちゴールフリー枚方教室では、生徒が間違えたとき、
まずは「なぜ間違えたのか?」「どのパターンのミスなのか?」
を生徒自身に問いかけます。
最初は面倒くさがる生徒もいますが、この「仕分け」が習慣化したとき、
劇的に成績が伸び始めます。
それは、「ただのがむしゃらな作業」から、
「戦略的な学習」へと進化した証拠です。
教室長: 十山和也
開校時間:火~金曜日 14:30~22:00
土曜日 12:30~20:30
