2026.09.12勉強こそ、急がば回れ
2学期が始まり、受験に向けた演習や、
難易度の上がる定期テスト対策が本格化する時期です。
学習量が増えてくると、
生徒たちからよくこんな質問を受けます。
「分からない問題は、
どれくらい考えたら答えを見ていいですか?」
とても大切な質問です。
勉強には「時間」という制限があるため、
ただ長く悩み続ければよいわけではありません。
時には思い切って解答を確認し、
解法を学んで次へ進む「割り切り」も必要です。
しかし、
「分からないから、すぐ答えを見る」
という習慣がついてしまうと、
自力で考える力はなかなか育ちません。
間違えることには、大きな価値がある
すぐに答えを見ることの大きな弊害は、
「自分の頭の中にある知識を引っ張り出し、
組み合わせる練習」
ができないことです。
「あの公式を使うのかな?」
「ここに補助線を引いてみよう」
と仮説を立て、試行錯誤してみる。
それでも解けなかった状態で解説を読むからこそ、
「ああ、そういうことか!」
「ここで考え方を間違えていたのか」
という強い気づきが生まれます。
最初から答えを見た場合、
その場では「なるほど」と思えても、
数日後には忘れてしまうことがあります。
一度自分の頭で悩んだ経験があるからこそ、
解説の内容がより深く記憶に残るのです。
「制限時間付き」で思い切り悩もう
だからこそ、私は生徒たちにこう伝えています。
「すぐに答えは見ない。でも、永遠には悩まない。
時間を決めて、その間は全力で考えよう」
たとえば、自分の中でタイムリミットを決めてみます。
・中学生の数学なら5分
まずは、分かっている座標や条件をグラフに書き込んでみる。
・高校生の英語長文なら10分
つまずいた一文の主語と動詞を探し、文の構造を分解してみる。
大切なのは、ただ問題を眺めることではありません。
手を動かし、持っている知識を総動員してあがいてみる。
しっかり考えた後だからこそ、
その直後に見る解説が
「自分に足りなかった考え方」
として吸収されやすくなります。
考える時間を奪わない教室として
私たちの教室では、ただ効率よく正解を教えるのではなく、
生徒が「自分の頭でウンウンと悩む時間」を大切にしています。
もちろん、分からないまま放置するわけではありません。
必要に応じてヒントを出し、
「自分で答えに近づく経験」ができるようサポートしています。
一見何も進んでいないように見えても、
頭の中では、これまでに学んだ知識を探し、
つなぎ合わせようとしているかもしれません。
その時間も、自分で考える力を育てる大切な時間です。
秋からの学習では、「どれだけ勉強するか」だけではなく、
「どのように悩むか」も意識してみてください。
すぐに答えを見るのではなく、
まずは一定時間、自分の力で考えてみる。
そして、時間をかけすぎる前に解説から新しい考え方を学ぶ。
このバランスの積み重ねが、
本番で自分の力で答えを導く力につながっていきます。
----------------------------------------------------
開校時間:火~金曜日 14:30~22:00
土曜日 12:30~20:30
