2026.10.22正しい式と、正しい順番。

先日、小学5年生の算数の授業で、
平行四辺形の面積を勉強していました。

平行四辺形の面積は「底辺×高さ」。

公式を確認し、生徒が問題を
解いている様子を見ていると、
一度書いた計算式を
消しゴムで消していました。

計算を間違えたのかと思いきや、
数字の順番を入れ替えて
書き直していたのです。

「最初の式でも合ってたんちゃう?」
そう尋ねると、
「底辺×高さの順番で書かなあかんねん」
とのこと。

以前、学校で直方体の体積を
求めた際、「縦×横×高さ」の
順番で書かなかったために、
バツになったことがあるそうです。

なるほど。

だから今回も公式の順番を
守ろうとしたのでしょう。

でも、私は少し引っかかりました。

もちろん、公式を覚え、
それぞれの数字が何を表しているのかを
理解することは大切です。

ただ、かけ算には
「順番を入れ替えても答えは変わらない」
という性質があります。

例えば、底辺が6cm、高さが4cmなら、
6×4でも4×6でも、
面積は同じ24㎠です。

学校で式の順番を統一することにも、
何かしらの教育上の意図が
あるのだと思います。

それを否定するつもりはありません。

ただ、私が気になったのは、

生徒が、自分で正しく立てた式を、
わざわざ消して書き直していたことです。

決められた順番で書くこと。
公式の意味を理解すること。

そして、正しい答えを導くこと。

これらは似ているようで、
少しずつ違うものです。

今回の生徒も、以前の経験を覚えていて、
「同じ間違いを繰り返さないように」と
考えたのでしょう。

その姿勢は、むしろ立派なものです。
だからこそ、少し切なくもなりました。

あの式は、本当に消す必要が
あったのだろうか、と。

算数の授業で起きた、
ほんの小さな出来事です。

でも、私にとっては、
学習における「正しさ」とは何かを
改めて考えるきっかけになりました。

私は、答えや式の形だけでなく、

「生徒が何を考え、
どうしてその式を書いたのか」

という思考の過程を
大切にしたいと思っています。

「その式、消さなくても合ってるで。
なんでか分かる?」

そんな一言から、
また新しい学びが
始まるのかもしれません。
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ゴールフリー枚方教室
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