2025.11.14女性首相誕生を機に考える:歴史・地理・公民を横断する入試の視点

こんにちは。ゴールフリー高槻教室です。

日本において、女性初の首相が誕生してからまもなく1ヶ月経とうとしています。

この歴史的な出来事は、時事として大きく取り上げられ、入試問題に関連するテーマを深く理解する良いきっかけとなります。

このトピックは、日本の政治史だけでなく、古代史、そして世界の政治体制といった地理・歴史・公民の複数の分野にわたって学習できるテーマとなります。

公民で扱うG7(主要7カ国)の中で、アメリカは現在まで唯一、女性の大統領が就任したことのない国です。

主要政党の候補者として女性が選出されたことはありますが、大統領には選ばれていません。

実は日本においては、古代を中心に女性が政治の中心であった時代も少なからずあります。

最初に思い浮かべるのは、卑弥呼や壱与が聞きなじみがあるでしょう。

彼女たちは周辺の小国を従える、当時の日本列島で最も有力な勢力であった邪馬台国を治めていた女王であり、当時の有力な指導者でした。

さらに時代を進めていくと女性の天皇が様々出てきます。学校の歴史学習で扱う人物としては、一般的に推古天皇が最初の女性天皇として学習されます。

この時代は、聖徳太子が政治を補佐したことでも知られます。

その後の律令国家形成期には、持統天皇(藤原京への遷都など)が、奈良時代には孝謙天皇(称徳天皇)が即位し、それぞれ重要な役割を果たしました。

また、武家の世においても「尼将軍」の異名を持つ北条政子がいます。

彼女は源頼朝の死後、鎌倉幕府において実質的な権力の中枢を担い、事実上の指導者として幕府を動かしました。

戦国の世においても、淀殿や大河ドラマにもなった井伊直虎など規模は小さいですが城主や実質的なトップになった例もあります。

このように、「女性初の首相誕生」というニュース一つで、古代史の卑弥呼(歴史)から、国際政治(地理・公民)まで、多くの知識と結びつけることができます。

以前、「頻出作家の分析から見えた!現代文で問われる3つの重要ポイント」の記事でもありましたが、こういった時事に敏感に反応できるかも大事です。

幅広い視点から学力を高めるための参考テーマとして、こういう観点から勉強してみるのも面白いでしょう。

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