2021.01.04新年のごあいさつ

旧年中はたいへんお世話になりました。
新年は1月4日より教室の授業を再開しています。

さて、休校期間が明けた初日、学習態度が以前と違い変化したなと感じる生徒が数名いました。

その生徒は開室と同時に自習室に来て、以前よりも集中力が増し、モチベーションもあり、なによりも自分のために勉強をしている印象を受けました。

その生徒たちにはいくつか共通点があります。その1つは「明確な目標があること」です。

受験生は志望校を決めますが、それが自分にとっての本当の目標になっているかは、勉強を進めていく過程でとても大事です。私はこの部分を引き出すことを大事にして、お子さんたちと日々関わっています。またこれは教室の講師(コーチ)も同じです。

従来の学習塾は、知識や解き方を伝えたり、テストや受験でのコツを伝える場所でした。

私はそれだけではなく、お預かりしたお子さん自身が「将来どうしたいのか」や「何をしたいのか、何を求めているのか」を考えてもらう場所として教室をとらえています。それができないと、社会的な危機が訪れたとき、対応できないからです。

教室のなかでも、まだ自分の目標と行動がつながっておらず、そもそも目標自体が明確でないお子さんもいらっしゃいます。特に、昨年は社会不安が増大した年でした。お子さんにとってのストレスは想像以上でした。

学校休校などで時間はたくさんあっても、これまで「自分で考える」という教育を受けていない多くの子どもたちにとって、自分で考えて目標を設定し、自分で考えて動く、自分で見直す、また目標を再設定するということはまだできません。

しかし、それは練習を積み重ねていないだけで、お子さん一人ひとりには、もともと自分で考えるパワーがあります。まだ言わないだけであって、自分の望みや夢が本当にないお子さんはいません。これは、私は確信をもって言えます。

もちろん知識をつけることは大事ですが、専門職でもない限り、社会に出てから数学の公式や解法を使うことは稀です。

私は英語を専門としていますが、塾という教育機関で働く環境のため毎日使いますが、日本で生活をしていて日常的に英語を使うことはまずありません。

では、なんのために勉強するのか、受験を経験するのでしょうか。それに答えがあるとすれば、私はその答えの1つは「問題を解決する能力をつけるため」だと思います。

自分ができないと思うこと、苦手とすることを、どのようにすればできるかを考えること。
それは今後、お子さんたちが社会に出たときに、どのような仕事でも必要となるスキルだと思います。

それは、自分で考え、調べ、目標を設定して、ときには人に頼ることができる人です。

自分の「できないこと」を「できること」に変えるために、自分に必要なことを見い出す力(生きていく力)を、教室での関わりをとおして、ぜひ身につけていただきたいと思い、本年もお預かりしているお子さんと私たちは全力で関わってまいります。

最後に、本年も保護者さまとお子さまのご健康とご多幸を心よりお祈りいたします。
そして引き続き、教室へのご理解とご指導ご鞭撻を賜りますことを心よりお願い申し上げます。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。

  ゴールフリーJR奈良教室
  梅村 友輝

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