2024.04.26【教育業界】宿題は多い方が良い【通説】

みなさん、こんにちは。

明日からゴールデンウィークが始まりますね。
くずは教室では4/28〜5/6までお休みをいただきます。
ゴールデンウィーク前の今だからこそ伝えたいのが

宿題は多い方が良いのか?

ということについて。

個別指導の教室運営をしていますと、保護者様から
「宿題をいっぱい出してください」
といったご要望をいただくことがございます。
塾はサービス業ですので、顧客からのご要望に
お応えするべきであるという考えが大原則です。
しかし、一方で

塾(の先生)は教育のプロ

という立場で考えた時、保護者様からのご要望に
無条件にお応えするのが正しいとは言い切れない
と考えております。

時は流れ、昔の常識は今の非常識ということが
どの業界にも見られます。
「宿題は多い方が良い」という考え方は
私に言わせれば、もはや非常識です。
特に個別指導という形態や勉強が苦手なコにおいては
無闇に宿題の量を増やすという手法は効果が薄い
と考えています。

この考えに近いことは、ようやく世間でも
言われ始めるようになってきました。
それは、学校の夏休みの宿題に関してです。
大量の夏休みの宿題は、多くの場合、その効果が
ほとんどないという考え方ですが、私も概ね同意です。
つまり、子どもたちにとって大量の宿題とは
終わらせることが目的・目標化していることが多く
きちんと頭を使って解く、細かいことに注意する
といった勉強するうえで非常に重要なことが
欠落した状態で宿題をしていることが多いのです。

当然、これは塾の宿題でも同じことが言えます。
特に勉強が苦手なコは「きちんと頭を使って考える」
ということが、そもそも苦手です。
「きちんと頭を使って考える」ということが
どういうことかすら認識できていないことも多いです。
自分では考えているつもりでも、我々から見ると
それは考えたうちに入らないということです。
そのような状態の時に、大量の宿題を出すと
どうなるでしょうか?

・ちょっと考えては「わからなかった」と飛ばす
・なんとなくで解いてきた結果、間違いだらけ

なんてことになります。
さらに悪いことに、これが個別指導の場合

・講師が「わからなかったのなら仕方がない」
 と言って正しい解き方を教える
・「これとこれが間違っているから直しなさい」
 と直させる

といった対応になりがちです。
さて、この対応のどこが悪いか、わかりますか?

この2つの対応は、ますます頭を使わなくなるのを
助長しているのです。

1つ目の対応ですと、「わからなかった」ということに
しておけば、ほとんど考えていなかったとしても
教えてもらえるので、考えるようになりません。

2つ目の対応は、一見、普通の対応に見えますが
生徒のよっては解き方が適当になりがちになります。
適当であっても、間違えた問題を「これとこれ」
といった具合に教えてもらえますから、その指摘を
受けて直せば良いという姿勢になってしまいます。

また、宿題がいい加減で間違いだらけとなると
その時の授業は宿題直しばかりに時間をとってしまう
ということにも繋がり、授業進度という点においても
マイナス効果であると言えます。

では、こういったことを踏まえ、宿題というものを
どのように位置付けていくか?ですが
くずは教室では以下のように考えています。

①宿題の半分は、その生徒が
「100%の力で向き合えば正解できるモノ」
を与え、安易に「わからなかった」を認めない。

②宿題は担当の先生との約束事。
宿題をやらない、いい加減にやるのは
その約束を破る、どうでも良いものと考えている
ということの表れであると認識させる

宿題というものの大きな軸はこの2つです。
したがって、先ほどの保護者様からのご要望である
「宿題をいっぱい出してください」
に対しては

・まだ「きちんと頭を使う」ということの真の意味を
理解させられていないことに対してお詫びするとともに
現在、そのことに重きを置いて取り組んでいることを
きちんとお伝えする

・上記の取り組みの一環として、量は多くないものの
「100%の力で取り組めば解ける良問」を出しているので
その問題を通じて
①「全力で取り組めば解ける」という成功体験
②難しい問題が解けて「嬉しい」「楽しい」という気持ち
を知ってもらいたいということをお伝えする

という対応を取らせていただき、ご理解いただいています。

以上が「宿題は多い方が良いのか?」に対する
教室長としての見解となります。

 

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