2024.06.03人間が「教える」ことの意味 〜後編〜
みなさん、こんにちは。
今日も前回の続きで完結編となります。前回は
出力側の能力が高くても、入力側(センサー)の能力が
高くなければ良い授業にはならない
という旨のことを書かせていただきました。
今日は出力側のことについて書かせていただきます。
一般に個別指導塾で行われている採用時の研修は
出力側に振った内容になっていることが多いでしょう。
この「出力側」とは、簡単に言うと「教え方」
ということですね。
出力側に関しては、映像授業などが力を入れている
部分であると言えます。
ここでは、今回のテーマである
人間が「教える」ことの意味
を踏まえて出力側について考えてみたいと思います。
僕は教室長でありながら今も毎日2コマは授業を
行っています。そんな僕の授業の特徴は
正解を教えるのではなく
気づき・閃きの根拠や思考の流れを体感させること
だと思っています。
教科書内容など基本事項を教える場合は
なぜ、そのようなことが成り立つのか?
どうすれば覚えやすいか?などを教えます。
しかし、模試や入試レベルの問題に対応できるように
していくには実戦問題演習が必要です。
実戦問題になると生徒にとっては初見と思えるような
問題が多くなってきます。
となると、どうしても解けない問題というものが
出やすくなります。
ここで、問題集の解説を見ても、解説動画を見ても
「一直線に無駄なく」解答に向かって行っています。
それと同じことを教えていては
人間が「教える」意味はありません。
真に生徒に学んでもらいたいことは
解ける人の思考の流れ
なのです。
解ける人と解けない人は、どの部分で差が生まれて
いるのかということを知ることが大切なのです。
そして、これを伝えるにはライブ感が大切です。
ライブ感とは「その瞬間、瞬間を大切にする」
ということです。
具体的に説明します。
僕は実戦問題を授業で扱う際、できれば予習をせずに
授業を行うことが、最もライブ感が伝わりやすい
と考えています。
生徒が「わからない」と言ってきた際に
そこで初めて問題を読み、考えるわけです。
問題を読むうちに、ふと頭に浮かぶことがあります。
それを逐一、生徒に伝えるようにしています。
例えば、問題文の最初の2行を読んだ時に
「この先、⚪︎⚪︎の定理を使うかもしれないな」
「ということは、こういうことが成り立っているな」
と自分は考えているのに、生徒は何も考えていない
なんてことは往々にしてあります。
もちろん、その時点ではまだ仮説に過ぎません。
結果的にそれを使わずに終わることもあります。
「一直線に」解答へと向かう解説では
こういうところに触れられることはありません。
しかし、この経験・訓練が解く力につながります。
先日、生徒がこんなことを言ってきました。
「わからなくなった時に先生ならどういうことを
言いそうかを想像するねん。
先生なら、こういう場面できっとこういうところに
目を付けて考えるんじゃないかなぁと。
すると、解けることがあるねん。」
これぞ、まさしく僕が真に伝えたいことなのです。
そして、これは人間にしかできない出力だと思います。
しかも、全ての人間にできることではないと思います。
しかし、それをやらずして人間が「教える」意味は
ないと思っています。
#楠葉 #樟葉 #受験 #入試 #春期講習 #個別指導 #個別 #転塾 #受験 #中学受験 #高校受験 #大学受験
#予備校 #講習 #樟葉駅 #枚方 #中学入試 #高校入試 #大学入試 #国語 #数学 #英語 #理科 #社会 #共通テスト #共テ #数学受験 #文系 #令和7年 #数学IIBC #キャンペーン #大阪府公立高校 #公立高校入試 #京都府公立高校 #中期 #B問題 #C問題 #高校数学 #宿題 #中間テスト #期末テスト #定期テスト #夏期講習 #英検