2025.02.072025年度共通テスト数I A 問題講評

みなさん、こんにちは。
忙しさにかまけてHPの更新が出来ておらず
そんな自分に嫌気が差す日々を過ごしておりました。
入試直前ということで、まだまだ忙し日々が続きますが
生徒たちに頑張るよう発破をかけておきながら
忙しさを理由に更新を怠っている自分を反省し
今日からきちんと更新していこうと思います。

今回は1月18・19日に行われた共通テスト
数IAの問題講評について書かせていただきます。
例年、テスト当日の夜もしくは翌日には解くのですが
今年も翌日に解いておりました。
インスタの方には感想をアップしておりましたが
HPにアップするとなると、それなりに腰を据えて
書こうという意識が働き今日になってしまいました。

では、大問ごとに私個人の感想(問題講評)を述べます。

【第1問】
〔1〕は方程式に関する問題。
問題そのものは特筆すべきものは何もない普通の問題ですが
それだけに、極度の緊張状態で臨む受験生にとっては
「よし、いけるぞ」と思わせてくれる問題であるとも言えます。
第1問はこういった普通の問題を用意してあげてほしいと
個人的には思っています。数IAではありませんが
過去には第1問目でラジアンの定義に関する問題や
7θのような見慣れぬ問題が出されてパニックに陥った
という受験生の声を多く聞きました。
「それぐらいでパニックになるなんて実力不足だ」
と言われればたしかにそうかもしれませんが
教える者としては全員が力を出し切ってほしいと思うので
今後もこういった問題をお願いしたいと思います。

〔2〕は三角比に関する問題。
全体を通して誘導が丁寧であり、太郎と花子の会話が
十分にヒントとなっているので解きやすかったはず。
良問かと問われると、そうは思いませんが
計算量が少なく済む問題というのは評価できると思います。
この大問1で流れに乗れた受験生が多かったと思います。

【第2問】
〔1〕は二次関数に関する問題。
SNSで少し話題になっていたので見たことがある方も
多いのではないでしょうか。
毎年、数学では話題になる問題というものがあります。
そのほとんどが上辺の面白さによるもので
問題の質などとは全く無関係なことがほとんどです。
今回もまさしくそれです。
もはやこの形で出題する意味が僕には理解できません。
「数学を現実の世界で活用する」「読解力が必要な問題に」
ということに意識が向き過ぎたのか。
センター時代は二次関数と言えば
「最大・最小」と「場合分け」が定番でした。
パターン暗記で解けてしまうということもあって
批判的な意見もありましたが、その頃の方がまだ良かった
と思わざるを得ません。
今回の数IAで最も否定的な感情を抱いた問題でした。

〔2〕はデータの分析に関する問題。
(2)のような問題は、模試ではよく見かけましたが
本番ではあまり見ていない気がします。
解き慣れていない人にとっては戸惑う問題かもしれません。
知識で解けたという人もいるでしょうが、式変形で解く
という練習はしておくべきかと思います。
(3)は仮設検定の問題ですが、試作問題と同じような
出題の仕方であったため解きやすかったと思います。

【第3問】
図形の性質に関する問題。
昨年までは選択問題の1つでした。
(2)では三角形の相似について言及がある親切な問題。
この単元は生徒に解かせてみると○○の定理など
高校内容の知識には意識が向くものの
相似に意識が向きにくいコが多いという印象。
他にも「方べきの定理より」という誘導もあり
図形が苦手な人も解きやすかったと思います。
模試ではこういった文が書かれていないことも多いので。
最後の「直線の位置関係」については注意が必要で
正しく理解できていない人もいたかもしれません。

【第4問】
確率に関する問題。
こちらも昨年までは選択問題の1つ。
昨年まで、選択問題に関して生徒から相談された場合は
確率を避ける、つまり図形と整数を選択するよう
アドバイスすることが大半でした。
それは、大問の序盤で間違えるリスクが最も高いのが
この確率だと感じていたからです。
また、苦手なコにとって最も対策しにくいのが
確率であるということもありました。
その確率が必須問題になり、ここが勝負の分かれ目
だった人も多いかもしれません。
ただ、問題自体は例年に比べ非常に簡単で
きちんと丁寧に書き出せば確実に取れる問題でした。
ただ1点、気になったことが。

期待値を問う問題で、なぜ表を載せるのか?

簡単な問題だから表を載せても問題ないということ
なのかもしれませんが、ここまで親切な問題は
今までに見たことがありません。
作問者の意図のわからない出題の仕方でした。
問題レベルとしては例年よりも簡単だったと思います。


【総評】
予想はしていましたが
全体的に中途半端な問題ばかりだったように思います。
選択問題をなくしたことは個人的に評価しています。
今まで何度となく「どれを選択したか?の差」を
感じることは多かったからです。
そもそも問題のレベル・解くための時間を揃えることは
不可能に近いわけで、これが正しい形だと思います。
しかし、選択問題をなくした一方で
試験時間を変えず、単元を詰め込みすぎたため
1つの単元における配点や想定時間が減りました。
その結果、問題を掘り下げて作ることができず
それなりに難しい問題を入れられなかったように思います。
学力上位層にとっては差のつかない問題であり
単にミスの少なさを競うテストになってしまいました。

志高くスタートした共通テストですが、こうなると
もはや、センター試験の方がよくないですか?
いや、むしろ、センター試験の方がよくないですか?
これが私の率直な感想です。

今回と同じような枠組みの中で問題を作るとなると
良い問題を作るのは不可能に近いのではないでしょうか。

出題単元を減らし、深く掘り下げた問題にする。
もしくは、テスト時間を90分にする。

このどちらかではないかと思います。

 

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