2025.03.13【問題講評】2025年度 大阪府公立入試・数学B

みなさん、こんにちは。
昨日3月12日、大阪府公立高校入試が行われました。
これからしばらくの間、入試問題講評に関する記事を
書かせていただきたいと思います。
本日は数学B問題の問題講評となります。

【大問1】

例年通りの計算問題です。
特に言及すべき問題はありませんでした。


【大問2】

(5)は空間図形における「ねじれの位置」を問う問題。
展開図を与えての問題にしたことで、シンプルながら
良問となったように思います。

(6)は確率ですが、2個のサイコロに関する問題
ということで確実に取らなくてはいけません。

(7)はデータの分析に関する問題。
「四分位範囲」という用語を覚えていなかった人も
少なくなかったのではないでしょうか。
問題自体はよくある問題ですが、中学生にとっては
少し難しかったかもしれません。
データの問題は非常に簡単になる傾向が あるため
そういう意味では良い問題だと思います。

(8)一次関数と二次関数の融合問題です。
非常に関数らしいオーソドックスな問題でしたので
このパターンの問題は取れるようにしたいところ。


【大問3】

規則性に関する問題。
例年、大阪の公立の問題はよくできていると思いますが
唯一、注文をつけるとすれば、この規則性の問題です。
正直、毎年同じパターンばかり出し過ぎです。
(1)は問題を読まずとも一次関数だと決め打ちしても
答えが出てしまうのが悪いところです。
塾としては対策が立てやすくて良いのですが
同じ関数の問題である大問2(8)が6点なのに対して
大問3(1)だけで12点という配点にバランスの悪さを
感じざるを得ません。
大問3は規則性でない関数の問題にすべきだと思います。

【大問4】

前半は平面図形に関する問題。
(2)の②はやや難しかったかもしれません。
図形問題はどうしても「気づくかどうか?」
という側面があるため、気づけない時にはスパッと諦め
次に進むという割り切りも必要です。
ただ、高得点を目標としているケースにおいては
なかなかそういった割り切りはできません。
過去問だけでなく、予想問題など同様の形式の問題で
時間の感覚を掴んでおくことが大切ですね。

後半は空間図形に関する問題。
図形が非常に嫌な角度で描かれており、それだけで
問題の難易度がかなり増していると思います。
最後の問題などは正答率がかなり低いと思います。
一応、問題自体は誘導になってはいるものの
B問題レベルの対策をしているだけでは解けない問題
だったのではないでしょうか。
学校の授業では、このレベルの空間図形の問題の
演習はほとんど行われていないと思います。
公立高校、しかもB問題ということを考えると
空間図形の問題で難易度の高い問題を出題するのは
避けてあげてほしいところです。


【総評】

昨年と比較すると、やや難化したように思います。
定番の問題から難しい問題までバランスよく
出題されていると思います。
ただ、やはり規則性の問題が気になりますね。
そろそろ出題を控えてよいのではないでしょうか。

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