2025.03.25【問題講評】2025年度 大阪府公立入試・英語B
みなさん、こんにちは。
今回も大阪府公立高校入試の問題講評を
書かせていただきます。
今回は英語B問題です。
【大問1】
会話文に関する問題。
(2)は簡単な問題ではありますが、この種の問題ではよく
返答の文の形だけで答えが絞れる問題が見られます。
この問題は "No." だけにとどめているので内容から判断する
ということになります。
しかし、引っ掛けのように "I don't〜" と続きますから
正解を選べなかった人もいたかもしれません。
(3)のような問題は簡単ではあるものの、模試などを通じて
慣れておかないと意外と難しく感じるかもしれません。
特にthey や them を「彼ら」としか訳せないコもいますから
そういうコたちにとってはわからなかった可能性も。
(4)よく練られた良問です。
本文中には "had the same shape" としておきながら
主語を "no snow crystals" とすることで誤認を誘発。
それを「フリ」として使ってのこの問題。
しかもこちらには different を使っているということで
簡単な単語・文法で間違いを誘発してあるのが
非常に素晴らしいと思います。
(6)定番の want 人 to を使った問題。昨年も出題されました。
want 人 to を習っている以上、want to で出題されることは
ほぼないと思って良いでしょう。
さらに、この知識を問うなら英作文か整序問題になります。
今後も頻出と予想されますので英作文や整序でできるように
鍛えておく必要がありますね。
(8)は不定詞の形容詞的用法を用いた整序問題。
昨年の問題講評でも、こんなことを書いていました。
英作文において難しいのは
不定詞の形容詞的用法を用いた表現だと思います。
「〜するための」「〜すべき」といった和文ばかりで
勉強していると「学ぶ良い機会」のような表現に
対応できないんですよね。
教える時は、そこまで見越して教える必要があります。
今回は整序問題なので難しくはありませんが
やはり問題文には「べき」「ための」なんて言葉はありません。
常にそれを想定して教えるべき内容であることがわかります。
(9)選択肢の文の中に難しい単語が使われています。
face(直面する) , encourage(勇気づける)など
子どもたちが解く際にどれほどの影響があったか?
まではわかりませんが、B問題ということを考えると
ちょっと難しすぎるような気がしています。
ただ、大阪版中学校で学ぶ英単語集には掲載されているため
注釈なしも仕方がないのですが。
【大問2】
長文読解の問題。
(2)は単語の意味を知っているか?これが全てです。
spread(広める)は昨年、追加された単語で、ご丁寧に
過去形・過去分詞形も記載されています。
記載があるとはいえ、これもB問題としては難しいのでは?
(3)は原型不定詞の問題。
こちらも昨年同様、英作文(部分英作文)としての出題ですが
基本的に原型不定詞は、今後もこのパターンだと思います。
want 人 to とともに読みがピタリと当たりました。
(4)今回、これが難しかったかと思います。
選択問題なので正答率はあまり低くないかもしれませんが
きちんと理解して正解を選べた人はどれくらいいるのか?
(5)は定番の文の並べ替え問題。
英語の力がそこそこあっても間違える可能性があります。
文のつながりだけでなく指示語など細かな部分に注目するよう
指導してあげる必要がある問題です。
(6)難しいですが良問です。
そもそも complete(完成する) という単語がわかるのか?
もちろん記載のある単語なのですが。
「アイテムをコンプリート」など日常で使われてはいますが
子どもたちにとっては日本語に訳し辛い単語のような気が。
で、単語の意味がわかってようやくスタートライン。
文構造をしっかり見抜けないと正解できない問題です。
よく考えられています。
(8)の問題自体に関しては特筆すべきものはありませんが
こういう問題でイを選んでしまうようなコが意外と多いです。
リスニングや内容一致の問題では、問題の中で述べられた
内容が逆になっている(引っ掛け)ことがよくあります。
何となくでしか見聞きしていないと、ついそれを選んでしまう
といったケースがよくあります。
普段からよく考えて解くよう指導しておく必要があります。
(9)の②も良問です。
まず be proud of〜 を知っているかという問題はありますが
この問題を特にあたっては、仮にそれがわからなくとも
正解することは十分に可能です。
ポイントは、きちんと them が指しているものを示す
というところにあります。
Why に対して because があるため単純な問題かと思いきや
よく考えてある問題だと思いました。
【総評】
昨年の問題に続き、非常によくできた問題だと思います。
よく練られた問題が多く、感心しました。
そのうえで、あえて注文をつけるとしたら以下の点ですね。
①注釈のある単語には目印をつけてあげてほしい。
子どもたちにとって、注釈があるかと思いきやなかった時の
ストレスは大きいと思います。
京都の公立入試の問題にはあるんですよね。
簡単なことだと思うので、是非とも実現をお願いしたいです。
②単語のレベルが高すぎないですか?
「事前にオープンにしてるんだから」
と言われればそれまでなんですが。
今回の問題では先述のface,encourage,spread,completeに加え
mind(気にする),develop(開発する), method (方法)など
B問題としては少し難しすぎる気がします。
A・B・Cの3段階あることで、B問題の単語レベルが
必要以上に上がってきているという気がしています。
実際のところ、3段階あるとはいっても
Aを採用している学校はほとんどないことを踏まえると
ちょっと難しい方にフリすぎといった印象が強いですね。
以上が英語Bの問題講評となります。
#楠葉 #樟葉 #受験 #入試 #春期講習 #個別指導 #個別 #転塾 #受験 #中学受験 #高校受験 #大学受験
#予備校 #講習 #樟葉駅 #枚方 #中学入試 #高校入試 #大学入試 #国語 #数学 #英語 #理科 #社会 #共通テスト #共テ #数学受験 #文系 #令和7年 #数学IIBC #キャンペーン #大阪府公立高校 #公立高校入試 #京都府公立高校 #中期 #B問題 #C問題 #高校数学 #宿題 #春期講習 #卒業 #入学 #定期テスト