2025.04.10【問題講評】2025年度 大阪府公立入試・理科

みなさん、こんにちは。
いよいよ新年度がスタートしました。
新しい環境で頑張っていく方も多いと思います。
楽しい未来が待っているといいですね。

さて、今回も大阪府公立高校入試の問題講評を
書かせていただきます。今回は理科です。


【大問1】
天体と気象に関する問題。
とはいえ、気象に関する問題は1問だけです。
天体という単元は、多くの中学校で無理矢理に
辻褄をあわせるかの如く、あっという間に終えます。
十分な理解及び演習ができていない人も多く
最も鬼門と言える分野のひとつです。
しかし、今回はラッキー問題でした。
思考力を要するような問題がほぼないため
必要なことを暗記できていれば満点も可能でした。
うちの生徒たちも、やたら理科が良かったのですが
この大問1で稼いでいるのかもしれません。
それぐらい簡単な問題ばかりでした。


【大問2】
電流や電力に関する問題。
この単元も苦手な人が多い印象ですが、こちらも
大問1に続き非常に簡単な問題でした。
大阪の理科は文章量が多いため、それだけで
難しいと感じてしまいやすいところがあります。
しかし、実際には文章(会話)を読む必要がない
といったケースも珍しくありません。
今回の問題はまさしくそのケースでした。
基本的には会話は読まずに解いてみてわからなければ
会話に目を通すというのがセオリーです。
入試前に理科の対策を行う際には、そういった解き方
というものを身につけておくのが良いでしょう。
今回の問題で少し難しいのは(7)ぐらいでしょうか。
それでも例年と比較すると簡単でした。


【大問3】
植物に関する問題。
これまた非常に簡単な問題ばかりでした。
ほぼ知識を問うだけの問題なので、こうなると
「理科は暗記科目」
という誤った認識を助長させるのではないかと。
例年ですと、もう少し考える問題があったのですが。
植物分野ではそういった問題を作りにくい
といった側面はあると思いますが、それであれば
大問1・2でもう少し考える問題を入れて欲しかった
というのが正直なところです。


【大問4】
化学分野の問題。
溶解度に関する問題であり、定番のものばかりでした。
(1)の混合物を選ぶ問題に関してですが、直前に行った
理科対策会にて、純物質・混合物・単体・化合物の
見分け方と代表例を教えたのですが、その際に
混合物の例として空気を挙げていたので、参加者全員が
正解することができました。
これだけでも対策会をやった甲斐がありました。
(5)は今回の中で最も難しかった問題かと思います。
とはいえ、一度は目にしたことのある問題のはずで
目新しさはありません。
しかしながら、溶解度に関する問題は比較的苦手な人が
多い印象がありますので正答率は高くないかもしれません。


【総評】
理科という教科は、どの単元からの出題かによって
難易度に差が出やすいと思っています。
今回、天体や水溶液の問題が出されましたが
これらの単元は苦手な人が比較的多いと思っています。
しかし、問題レベルとしては非常に簡単でした。
ここ数年で最も簡単だったかもしれません。
文理学科をはじめとする、いわゆる難関校狙いだと
9割はほしいといったレベルだったかと思います。
また、例年、理科の問題は会話のやり取りをはじめ
文章量が多くなっていますが、基礎知識があれば
全く読む必要のない問題だったと言えます。
せっかく会話のやり取りなどを混ぜるのであれば
それを読んで理解しないと間違えるような問題を
用意してもらうのが良いように思います。


理科の問題講評は以上となります。

 

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