2025.05.22勉強が苦手なコにとって本当に必要なこと
みなさん、こんにちは。
教室長の松本です。
僕がくずは教室に来てから丸10年が経過しました。
ゴールフリーは個人塾ではないため
定期的に異動というものがあります。
そんな状況下で10年というのは異例の長さです。
これだけ長期間、同じところで働けていることに加え
自分自身が教えていることもあって
僕自身が教えていたコたちが何人もコーチとして
働いてくれています。
彼らの多くは昔から勉強が得意だったわけではなく
あることをきっかけに勉強の仕方がわかるようになり
できるようになっていったという経緯があります。
そのきっかけとは
「考える」という言葉の本当の意味を理解したこと
です。
教える者にとって必要なことの一つに
学ぶ者と言葉を正しく共有するというものがあります。
我々にとって当たり前の言葉・用語というものが
学ぶ者にとっても当たり前とは限りません。
言葉・用語が「正しく」共有できていなければ
伝えたいことが「正しく」伝わらないのは当然です。
たとえば、高校生の英語の授業でよく使われる
「句」や「節」という用語。
採用直後のコーチは模擬授業で当たり前のように
こういった用語を使います。
生徒(役)がその用語の意味を正しく理解しているか
ということを確認もせずに、です。
そこで模擬授業研修では、そういった用語の確認を
面倒がらずに行うことを教えるわけです。
こういった教科に関する用語に関して正しく共有する
ということの大切さは、教える側も学ぶ側も
理解することができます。
しかし、日常的に誰もが使うような言葉の場合
教える側と学ぶ側で大きな認識のズレがあっても
それに気づかないものです。
その最たるものが「考える」という言葉だと思います。
勉強が苦手なコの多くは、本当の意味で「考える」
ということが実践できていません。
一方、教える側は本当の意味の「考える」ということが
理解できています。
このズレをなくすことが非常に重要なのです。
つまり、生徒自身に自分が考えていないこと、さらに
ちゃんと考えれば解けるんだということに気づかせる
ということが何よりも優先すべきことだと思います。
「考える」ということの意味を正しく理解して
実践できるようになるだけで結果が変わります。
逆にそれがわからないままであれば、どんな勉強法も
役に立たないと言えます。
中学時代、僕から何度も何度も
「あかん!それは考えてない!」
「ちゃんと考えてみなさい!」
と注意されたコたちが、コーチとなり授業を行う中で
「あかん!それは考えてない!」
「ちゃんと考えてみなさい!」
と注意しているのを目にすると嬉しい気持ちになります。
手前味噌ではありますが、僕が彼らに教えたことを
そのまま実践してくれているということは、
彼らの僕に対する感謝とリスペクトの現れなのかなと
思っています。