2025.08.23【高校数学の勉強法】 個別指導における効果的な共通テスト対策
みなさん、こんにちは。
少し間隔が空きましたが、引き続き高校数学の勉強法
に関する話題を。今回のテーマは
個別指導における効果的な共テ対策について
ただし、今回は生徒視点ではなく、あくまでも
指導者視点でのお話となります。
言うまでもなく、共テはマーク形式です。
マーク形式のメリットは採点が楽だということ。
他にも、採点基準にブレがなくなることなど
運営側には大きなメリットがあります。
受験者にとっても、いくつかメリットがあります。
一方、我々のような指導する側にとっては
メリットと呼べるようなものはほとんどなく
デメリットしかないといった感じです。
デメリットの最たるものは
思考の流れが見えにくい
ということです。
生徒がどのように考え、どのように思考を展開したのか
これが見えにくいということは、指導する側の見落とし
が起こりやすいということになります。
特に数学は、解法が複数存在するものもあります。
また、計算過程においては工夫することで
時間と労力を削減することができる場合もあります。
マーク式の場合、そこが見えにくいため
時間を計ってバリバリ解けるようになるまでは
記述式の問題を解くが如く、しっかりとした解答を
作らせることが良いかと思います。
これにより、ベストな解法・計算方法で解いたかを
きちんと見極めることが可能になります。
基礎が固まっていない時期から時間を計って解く
なんてことは必要ありません。
基礎固めの段階では、解く時間を全く気にせず
自分の限界まで考え抜くことを目標にすればOKです。
そして、そこから学んだことを復習するためにも
自分が見てわかるノート作りを実践させます。
時間をかければ大半の問題が解けるぐらいになると
ようやく時間を計って解くことになります。
このぐらいのタイミングで効果的なのは
生徒と同時に解いてみせることです。
教える側は、生徒がどこで時間をロスしているのか
ということをタイムリーに把握できますし
生徒の側も、できる人との差がどこにあるのか
ということを掴むことができます。
教える側にとって初見の問題であれば、なお良し。
その瞬間、瞬間で感じたことや思考の流れを
最もリアルに伝えることができるので
生徒にとっては非常に学びとなります。
逆に最も良くないのが解説書を見ながらの解説です。
共通テストのようなレベル・形式の問題の解説には
解説書は邪魔でしかありません。
なぜなら、解説書には「無駄」がなさすぎるからです。
教える側も、悩んだり迷ったりすることがあります。
正解から見ればそれらは「無駄」だと言えます。
その「無駄」を教えることも大切です。
生徒は教える側以上に「無駄」を経験するのだから。
個別指導で共通テスト対策をやってもらっている方、
果たして、今のままのやり方で良いと思いますか?
本当に力はつくと思いますか?
ぜひ一度、冷静に見つめ直してほしいと思います。