2025.08.26単元別学習・問題集の弊害 〜 中3生向け 〜
みなさん、こんにちは。
「暑さ寒さも彼岸まで」
あと2〜3週間で、この暑さが落ち着くとは思えず
もはやこの言葉も消えてしまうであろうと思うほど
暑い日が続いております。
さて、今日お話しする内容は「単元別学習」に関して。
中3生にとって秋・冬は実力テストや模擬テストが
毎月のように行われ結果が求められる大事な時期です。
その大事な秋・冬の勉強で最も重要なことの一つが
単元別学習からの脱却
言い換えれば、総合問題・実戦問題演習です。
どの教科でも、誰でも最初は単元別に学習します。
特に数学などのように各単元が密接に繋がっている場合
どの順にマスターしていくかも重要であるため
どうしても単元別に学習する必要があります。
それを受けて、テキスト(問題集)も単元別に
問題が集められており、効率的に学習できるよう
作られているものがほとんどです。
しかし、勘違いしてはいけないのは
単元別学習は受験勉強ではない(になっていない)
ということです。
もちろん、単元別学習にも単元別問題集にも
大切な意味があります。
しかし、意味というものは目的によって変わります。
ある目的においては非常に有益な意味があったとしても
別の目的においてはほとんど意味を持たない
といったことは世の中に数多くあります。
単元別学習は、その単元の内容を理解する目的では
非常に有効であるのは疑う余地のないところです。
しかし、受験勉強、つまり入試で点を取るという
目的においては不十分であるということを
わかっている子どもたちは多くないと思います。
たとえば中3であれば、これからの時期
相似や円、三平方の定理といった具合に図形に関して
多くのことを学んでいきます。
その際、生徒には何度も念を押します。
「今、簡単やと思ってるだろうけど
それは相似な図形があるとわかっているからだよ」
といった具合です。
単元別学習をしている際は、当然、単元別問題集を
使用して演習を行います。
問題集にはご丁寧に「中点連結定理」などと
書かれていますから、生徒たちはそれが出てくる
ということを事前に教えてもらってから問題を
解いているに等しいわけです。
したがって「中点連結定理」の使い方を学ぶという
目的においては意味があるものの、実際の入試では
そもそも気づけるのかどうかという問題があります。
大切なことは、子ども自身がそのことをきちんと
認識できていることです。
そして、学校の先生や塾の先生といった教える側が
認識しているかどうかも非常に重要です。
特に個別指導の場合、アルバイトの大学生に対して
そういったことまで教育できているかどうか?は
疑問の残るところです。
なぜなら、教室長自身がそのことに気づいてない
なんてことも珍しくないからです。
中3生であるにもかかわらず、日々、淡々と
テキストの問題を解いているだけの授業では
入試で結果を残すことはできない可能性があります。
もし、そういった不安がある方はご相談ください。