2025.08.31中学英語の危機的状況
みなさん、こんにちは。
今日で夏期講習が終了しました。
毎年、多くの中高生が夏期講習に参加してくれますが
今年は特に中学2年生が多かった年でもあります。
中3生・高3生は入試が控えていますから
毎年多くなるのは当然。
では、なぜ今年は中2生が多かったかというと
英語がわからなくなっているから
なのです。
今まで何度か中学英語の危機的状況について
書かせていただいたことがありますが
この夏を経て、あらためて実感しました。
「先生方、英語の教え方、下手すぎやしませんか?」
これは決して今に始まったことではないのですが
現在の指導要領に変わってから(3〜4年前)
より一層、それを感じるようになりました。
以前、英検の記事を書いた際にも触れましたが
長年にわたって、塾や英会話教室の存在や価値を
考慮・評価せずに公教育を評価してきたことが
今の状況を生んでいるような気がしてなりません。
英語がわからなくなっているとの悩みを抱え
お問い合わせをしてくださった方の大半が
体験授業を受けてくださいます。
たった80分の体験授業であるにもかかわらず
そのほとんどの方が
今までわからなかったことがクリアになった
と非常に嬉しそうな表情を見せてくださいます。
これは、何も我々の授業の質が高いと言うことを
言おうとしているわけではありません。
なぜ、このぐらいの理解力があるコたちが
英語でつまずいてしまうのだろう?
単純に疑問なのです。
もちろん、学校は集団授業ですから
その部分は考慮する必要があります。
ただ、それを考慮しても疑問は拭えません。
そうなると
英語の教え方、下手すぎやしませんか?
この結論に至ってしまうわけです。
これは、先生だけの問題ではありません。
参考書や問題集などの類もそうです。
こんな解説ではわからなくなって当然
そう思うようなものばかりです。
先生の教え方も、参考書の解説も
その説明では、わからなくなる
その説明では、できるようにならない
と明らかなのに、なぜそれに気づけないのか?
不思議でならないのです。
そもそも「教える」とは独りよがりになっては
いけないものです。
子どもたちにとって「わからない」ということは
「痛み」であるという見地に立てば
その「痛み」を本気で取り除いてあげようという
思いで様々な方法を考えたりするものです。
しかし、実際にはそうではないのです。
それは、世の中の大人たちが、それを「痛み」だと
わかってあげられていないから。
だから、先生の教え方も、参考書の解説も
「傲慢」とさえ思えてきます。
英検3級の取得率がアップしたことを受けて
中学生の英語力がアップしていると結論づける前に
「痛み」を抱えている多くの子どもたちのことを
本気で考えなくてはいけないのでは?
と思っています。