2025.09.18【五ッ木模試】第4回 数学 問題分析・講評・対策
みなさん、こんにちは。9月14日に
第4回 五ッ木のテスト会(以下、五ッ木)
が実施されました。
早速、英語と数学を解きましたので
今回は数学の問題分析・講評・対策について
書かせていただきます。
【大問1】
今回は難しいものや工夫が必要なものはなく
確実に全問正解といきたいところです。
少し余談になりますが、(4)のような問題の約分の際
文字に斜線を引くという方法をとる人が多いですが
なぜそんな方法を?と常々疑問を持っています。
見づらくなって、かえって間違えそうなので。
数はそれで良いのですが、文字は分母・分子の数を
数えれば良いと思うのですが。
【大問2】
(1)②は、差が出る問題ですね。
普段からこういう問題に触れていないと
なかなか咄嗟には対応しづらいと思います。
置き換えにさえ気づければなんてことのない問題ですが
それが数学だとも言えます。
置き換えることを教えて解けたとしても、そこに意味は
ほとんどないと言っても過言ではありません。
大切なことは、そのことを生徒が認識することです。
子どもはそれでも、解けたことを意外と喜びます。
そして、それに満足してしまう。
それでは成長につながりません。
「なぜこの式を見て置き換えに気づかなかったのか?」
それを悔しがるのが大切です。
(2)①こういう式を見ただけで日和ってしまう。
そんなコも多いと思います。
見た目や先入観で日和ってしまうことが
いかにダメであるかを痛感させることのできる
ある意味で良問だと言えます。
この問題も「なぁんや」では全く意味がありません。
これを解かなかったことを悔いなさいという感じですね。
(2)②は慣れていないと難しい問題です。
異符号の式に敏感にしていかないといけません。
教える側がよく勘違いするのは、こういう問題です。
単に正しい解き方を教えてもできるようになりません。
こういう式に即座に反応できるコにしていくには?
という視点がなければダメですね。
(6)昨年も似たような問題が出ていました。
対策していれば取れる問題ですが、していないと
少し難しいかもしれませんね。
今後、五ッ木のトレンド問題になるのでしょうか。
(7)解けそうで意外と解けない問題だと思います。
最初から文字で置いてくれていたりすると
解きやすくなるのですが、そもそものスタートの
ハードルが高いので難しいのではないかと。
今後に向けて大切なこととしては
比を聞かれたり、何倍かを聞かれた時は
何かを1と置いて解いても差し支えないということを
きちんと理解した上で覚えておくことです。
数学的には文字で置いて解く方が良いですが
文字で置くだけで解きにくくなるのが中学生です。
教える側は、理解とテクニックを切り離して
教えたりもするものです。
指導歴1年目の講師だと、時期を考えず
三平方の定理などを使って解こうとしたりします。
教室長自ら先に問題を解いておくことで
事前にそういった注意点を伝えることができます。
僕自身が問題を解くこと、教えることにこだわるのは
そういったことも考えてのことです。
(8)少し残念な問題。
具体的な数字で解けてしまうのがどうなのかと。
やはり不等式を作って解けるようにしたいですね。
【大問3】
(4)②以外は確実に取れるようにしたいですね。
その②の問題ですが
AP+PC
この形を見た瞬間に考え方が浮かばねばなりません。
これを見た瞬間にピンとこないのであれば
その時点でアウトとでも言うべき典型問題です。
ただ、少し難しいのはPがx軸上やy軸上の点ではない
といったところでしょうか。
【大問4】
(1)②は、円周角に関する知識があれば簡単ですが
試験範囲的に、それを前提としてはいません。
そう考えると少し難しいのかもしれませんね。
(2)は中学受験の算数でよく見かけるような問題。
慣れている人は、同じ面積の部分を探して考える
という発想が使えますが、慣れていないとどうか?
普通の解き方でも解けるので、正解したかどうか
ではなく、どう解いたかを確認すべき問題ですね。
(3)以降は珍しく簡単でした。
以上が数学の問題分析・講評・対策となります。
偏差値60ぐらいまでが目標であれば
大問3までをいかに取れるかがカギとなります。
10・11月と回を追うごとに大問4が難しくなるので。
図形問題への対応力やスピードを踏まえて
場合によっては大問4は捨てるぐらいの方針でも
偏差値60には到達できる可能性があります。