2025.10.22【五ッ木模試】第5回 理科 問題分析・講評・対策

みなさん、こんにちは。
前回に引き続き、10月12日に行われた

第5回 五ッ木のテスト会(以下、五ッ木)

今回は理科の問題分析・講評・対策について
書かせていただきます。
理科は大問が7つと広範囲(分野)から出題されており
幅広い知識が必要であることはもちろんのこと
思考力も必要となる教科です。
「社会と理科は暗記教科」
というよく聞くフレーズを鵜呑みにしないこと。
正しく理解し、暗記ではなく「わかる」を目指して
しっかり勉強すべき教科です。
ちなみに、社会も単なる暗記教科ではありません。


【大問1】
生物分野から遺伝に関する問題。

(1) 用語を問う問題。
理科が暗記教科と思われがちなのは
こういった問題が多く出題されるからです。
模試の数学だと用語の出題はほぼありませんから
そう思われるのも一定理解はできますが。
   この問題がどうこうではなく、とりあげたのは
   「顕性・潜性」という用語に関して、です。
   昔は「優生・劣性」と呼んでいました。
   「遺伝子の優劣と誤解されやすいため」
   名称変更となったわけですが、誤解するのは
   誰なんでしょうか?
  
   大人はそんなふうに思わないでしょうし
   子どもには「そういう意味ではない」と
   教えていれば誤解されないはずです。
   実際、自分が中学生の時にはそんなふうに
   思った記憶が全くありません。
   「そういう意味ではない」と教えることが
   「教育」だと思うのですが。
  
(3)①②ともに、表を書くだけで解ける問題ですが
   そもそも問題の意味を見失ってしまっている
   といったケースも考えられます。
   解答をチェックする必要がある問題です。
  

【大問2】
(3)対照実験に関する問題。
   こういった問題で落とすコは論理的に考える
   ということができていません。
   それ以前に、そもそも考えていない可能性も
   この問題を落とすということは、様々な教科に
   影響が出ているはずです。
   問題への向き合い方や思考について、きちんと
   指導が必要だと言えます。
  
(5)②は「意味がわかれば」簡単な計算問題です。
   ただ、その「意味がわかれば」が意外に
   高いハードルだったりします。
   この問題も、そもそも考えていないコが多そう。
  
  
【大問3】
(3)地震の問題の中では頻出の問題。
   これも「意味がわかれば」簡単な算数の問題で
   こういった問題を確実に拾えるようにしておく
   ということは非常に大切です。
  
   お盆集中特訓「スタフェス」でも扱いました。
   それだけに、確実に取ってほしい問題です。
  

【大問4】
湿度に関する問題。
これまた「スタフェス」で扱っていました。
ほとんどの問題が非常にオーソドックスな問題で
一度は見たことがある問題ばかりでしょう。
それだけに、確実に得点源としたいところです。

(1)①どう考えたか?をチェックすべき問題であり
   実際に計算したのであれば解説が必要。
   理科や数学において不要な計算はしない
   ということを意識させることは大切です。

(2)一見ややこしそうに見えて単純な問題ばかり。
   ④⑤ぐらいの問題を落とすようだと
   この単元は理解できていないと見なすべき。
  

【大問5】
電流に関する問題。
こちらも「スタフェス」で扱っていました。
公立入試の問題でよくある会話文を参考にして
考察していくパターンです。
基礎が固まっていればほぼ読む必要はありません。
差が出るのは(4)と(5)でしょうか。


(4)こういう問題で「まず抵抗を出す」のは鉄則。
   それさえわかっていれば簡単ですが
   意味もわからず単に公式だけ覚えている人は
   1.2 × 1.5 × 15 = 27(W)
   と解答して間違えている可能性があります。
   答案を要チェックの問題ですね。

(5)中学理科においては比例関係にあるものが
   非常に多く、反比例のものもあります。
   しかし「2乗に比例する」ものは少ないため
   ア・エの誤答が多そうです。
   具体的な値で考えても良いですが、式変形で
   理解しておいた方が良いでしょう。

(6)理科の問題としては、ほぼ意味のない問題。
   ただし、視点を変えれば非常に意味のある問題。
   「これらのことから・・・反比例する」
   この文だけで答えがわかってしまいます。
   つまり、理科でも何でもなく算数の問題です。
   よって、反比例に関する正しい知識があって
   本問を間違えている場合には要注意です。
   つまり
  
   問題を読んでいない、考えていない
  
   という可能性が高まります。
   まずはすべての問題に対して
  
   誠実に向き合えるようになる
  
   ということを教えていかなくてはなりません。
   問題を読まなかったり、きちんと考えないのは
   手を抜いているということであり、それは
   問題に対して不誠実なことをしている
   ということだと知ってもらうことが大切です。
  

【大問6】
(5)この問題も難しそうに見えるものの、
   意味がわかれば瞬殺の問題です。
   グラフを読み取るだけですから、ここが空欄だと
   非常にまずいと言えます。
   ここまでにも何問かあったように
  
   問題を読んでいない、考えていない
  
   という可能性のある要チェック問題と言えます。
  

【大問7】
(2)簡単な問題です。
ここを間違える場合「知識の活用」に問題がある
という可能性を示唆しています。つまり

・ スチールウールを燃焼させると酸化鉄になる
・酸化した鉄は結びついた酸素の分だけ重くなる
・化学変化の前後で物質全体の質量は変化しない

といった知識は備わっているのに、自分が覚えた形
でしか答えられないという可能性があります。
これも

考えていない

ということの表れかもしれません。

(3)②未反応の物質がある時の化学変化に関する問題。
   これも「スタフェス」にて強化した内容です。
   この種の問題はその意味を理解するところに
   非常に高いハードルがあります。
   意味が理解できれば、単なる比の問題ですから
   そこからは「慣れ」ですね。
   問題の意味を十分に理解していない段階では
   どんなに頑張って教えても理解には至りません。
  
   理科が暗記教科ではないことを示す典型的な問題
  
   であると言えます。

(4)①この化学反応の知識がなくても解ける問題です。
   大切なことは、そういう問題であることを見抜く
   ということです。
   見慣れない反応だからといって解くのを諦める
   といったことがいかに勿体ないことかを
   痛感させるのに適した問題であると言えます。
  
   ②これも難しそうに見えるだけの問題です。
   問題文をきちんと読めば、必要なことは
   書かれていますから簡単です。やはり

   問題を読んでいない、考えていない
  
   という可能性のある問題だと言えます。
  
  
以上が理科の問題分析・講評・対策となります。 
問題レベルとしては標準的で、一度は目にしたことのある
典型パターンの問題が多かったように思います。
そういう意味では、現在の実力を測るのにちょうど良く
解き直しをすることで、学校の実力テスト対策にも
なり得る問題であると感じました。
また、本記事で何度も

問題を読んでいない、考えていない

と申し上げてきましたように、知識の有無ではなく
問題に対する向き合い方の差が出る問題が多かった
と思っています。

知識は入れれば済みますから、すぐに効果が出ます。
しかし、向き合い方を改善するには時間がかかります。
向き合い方が悪い状態が長く続いているということは
それが悪癖となって身についてしまっている状態
であると言えます。
悪癖(クセ)は無意識に改善するものではありません。
常日頃から改善しようという意識を持ち続け
長い時間をかけてようやく改善するものです。
入試までは時間がありません。
ある意味では

知識がないことよりもはるかに危険な状態

かもしれません。

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