2025.11.28【五ッ木模試】第6回 社会 問題分析・講評・対策

みなさん、こんにちは。今回は

第6回 五ッ木のテスト会(以下、五ッ木)

社会の問題講評・分析・対策についての記事です。
普段は英語・数学・理科の記事が中心ですが
11月の五ッ木は非常に重要な回ですので
今回は社会についても触れておきたいと思います。
ちなみに、個別指導の教室長たるもの

5教科すべて、わかりやすく教えられて当然

これが僕のイズムであり、こだわりでもあります。
そのため、記事にせずとも「解いて当然」
というスタンスでやっております。

さて、個別指導における中3生の受講科目として
社会は最も需要が低いのではないかと思います。
どうしても英語・数学・国語の優先順位が高くなる
ということも大きな理由ではありますが
それ以上に、保護者の間に

社会は覚えるだけだから自分でできる(やるしかない)

という「誤解」があるからだと思います。
もちろん、自分でできる人もいると思いますし
塾の社会の授業に価値を見出せない方もいると思います。
では、塾の社会の授業の価値とは何でしょうか?
これに関しては、後日、記事にさせていただく予定です。


以下、問題講評となります。

【大問1】

(4)いやらしい問題です笑
「漢書地理志」に関する問題ですが、資料Iに「倭人」
という言葉が出てくることで引っ掛かる人がいたかも。
どうしても「魏志倭人伝」の方に引っ張られますので。
ただ、紀元前3世紀末に中国を統一した国とあるので
冷静に考えればわかる問題ではあります。

(5)②「漢字1字」は不要でした。
これがなければ「株仲間」と迷うところ。
まさか「惣」(まったく別ものです)と迷わせるため?

(5)③社会では、こういう問題に備えることが重要。
子どもたちの中には歴史・地理・公民を別ものとして
学習しようとするコがいます。
つまり、歴史に地理は関係ないかのような勉強です。
この勉強が間違っていることは、入試問題を分析すれば
誰にでもわかることです。
④に出てくる下関の位置やポーツマスがアメリカの地
であることを知らずに覚えている人もいます。
こういう勉強の仕方を改めさせるのが我々の仕事です。

(6)①公立入試を想定した場合に重要な問題です。
通常、瀬戸内工業地域の工業種類別の帯グラフに関しては
京葉まではいかずとも金属や化学の割合が高いことを
覚えておくというのがマストです。
しかし、この問題は、そこに焦点を当てていません。
グラフの比較(読み取り)の問題で使われているだけ。
正解のイを軽々に消してしまうコは、この種の問題に
慣れさせておく必要があります。
正答率がわずか20%なのはイを消したコが多かった
からではないでしょうか。

(6)②良問だと思います。
個人的にはこういう問題が好きです。
瀬戸内式気候の特徴と太陽光発電とのつながりを
自分自身で推察すれば良いということです。
このようなことは「覚えるべきもの」ではなく
知識をつなげたりして「導き出すもの」です。
それが影響してか正答率はわずか27%。
「社会は暗記教科」と軽々しく言ってしまう人たちには
社会にもこういう問題があることを知ってもらいたい。

(7)これも「覚えるべきもの」ではありません。
問われているのは、そういった知識ではないということ。
「環太平洋」という意味から「察しろ」という問題。
正答率は36%。これが現実です。


【大問2】

(1)人口密度の問題。
正解して当然と思われるこの問題の正答率は29%。
本来、この問題は正解かどうかが焦点ではなく
どのように考えたか?が焦点となるべき問題です。
つまり、実際に計算して求めるような問題ではない
ということに気づいているか?が大切ということ。
しかし、それ以前に7割の人が間違えている現実。
う〜ん・・・

(2)時差の問題。
時差について生徒に尋ねると、計算方法は知っていても
時差が生じるメカニズムはわかっていないコが多い
というのが実情です。
それでは「勉強」とは言えないような気がします。
中1の最初にメカニズムがわからぬまま時差を勉強し
中3の最後にやっと理科の天体でそのメカニズムを知る。
う〜ん・・・


【大問3】

(1)①歴史と地理の融合問題。
先述のように、地理は地理、歴史は歴史と区別して
勉強していてはダメなのがわかる問題ですね。
現在の地図とは異なるので三国協商の方がわかりやすい。
こういった判断ができるようになることも重要ですね。

(4)本来は暗記項目。
したがって、正解している人はその知識を頼りに
正解していると思われます。
教える側が注目すべきは、間違えたコたちの考え方です。
1925年の普通選挙法に関する内容を覚えていないとして
では、きちんと与えられた資料を見たのか?
この問いかけが重要です。さらに
資料を見て自分の答えの妥当性を考えたのか?
この問いかけが必要です。
間違えた人の大半は、1928年の有権者の割合が20.0%
であることを全く考慮していないと思われます。
そうであるなら、単に「覚えなさい」ということではなく
問題に対する向き合い方から指導が必要ということです。


【大問4】

主に公民分野からの出題となっています。
比較的記憶が新しいためか、正答率は高くなっています。
どの問題も至って普通の、得点しやすい問題ばかりです。
特に言及すべき問題はありませんでしたが
あえて挙げるとするなら
(3)①の「団体交渉(権)」を答える問題でしょうか。
この問題の正答率は大問4の中で最も低い32%。
時期的に習っていないことはあり得ず、難しい内容
というわけでもないのに、この正答率です。
正答率が低い理由として考えられるのは2つでしょうか。

ひとつは「漢字で書きなさい」という指示があったため
漢字が書けなかった、間違えたことによる失点。
ただ、難しい漢字でもないため、仮にそうだとすれば
それはそれで別の問題があるとも言えます。

もうひとつは「団結権」と書いての間違い。
問題文に「団結」という言葉があるため、深く考えずに
そう答えている人もるのでしょう。
この問題がどうこうではなく

問題に対する向き合い方

を根本から改善する必要があります。


以上で問題講評を終わります。

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