みなさん、こんにちは。今回は

第6回　五ッ木のテスト会（以下、五ッ木）

理科の問題講評・分析・対策についての記事です。

先に総評を申し上げますと、五ッ木の問題としては
非常に簡単な問題だったと言えると思います。
一般レベルで申せば、標準レベルかと思います。

得点分布を示すグラフが非常に綺麗な曲線を描いており
問題の難易度が適切で、実力差が素直に反映された
テストであったと言えます。
また、大問５が最も難しいだろうというのが
私の見解ですが、正答率もそうなっています。
これらのことから、今回の問題は

現在の実力が素直に出る問題

であったと思います。

【大問１】
生物分野から「生命の連続性」に関する問題。
理科が社会と並んで「暗記教科」と思われがちなのは
こういう問題のイメージからなのでしょう。
たしかにこの問題は暗記しているかどうかの問題です。
減数分裂に関する問題は頻出ですので、この時期に
この問題を落としているようだと完全に勉強不足です。
「勉強していない」と言われても仕方がない問題です。

【大問２】
同じく生物分野から「動物の体のつくりとはたらき」
に関する問題。

（1）②この問題を間違えるのは
「意味を理解していない」「考えていない」のいずれか。
どちらも、この時期の受験生としては致命的です。

（3）上の問題と同様に時間を求める問題ですが
問題の質・レベルが異なります。
この問題は意味を理解できなかった人も多そうです。
問題形式としてはよくあるもので、計算も容易なため
間違えている場合は、ほぼミスではなく理解していない
と判断して良い問題かと思います。
ちなみに正答率は20％しかありません。

【大問３】
地学分野から「天気とその変化」に関する問題。
大問１と同様に暗記しているかどうかの問題ばかりで
言及すべき問題もないほど見慣れた問題ばかり。
この時期ですから全問正解で当然。
そうでなければ明らかな勉強不足とみなします。

【大問４】
地学分野から「大地の変化」に関する問題。
単元的には、ほぼ暗記の単元であり、問題自体も
そういったものが大半です。
（1）は暗記とは言いませんが、考えればわかるはず
というか、わからなければ困る問題。

【大問５】
物理分野から「光の性質」に関する問題。
定番の凸レンズに関する問題ということで
キーワードは「焦点距離の2倍」というフレーズ。
つまり（3）（4）を正解していないと話にならない。

（5）は間違えやすい問題です。
単に「上下左右が逆になる」と覚えていて
エを選んだ人が多いのではないでしょうか。
実際、正答率は23%しかありません。
授業をするとよくわかるのですが、子どもたちの
暗記の相方は非常に雑です。
ポイントとなるところを押さえずに覚えるコが多いため
こういった問題で間違えてしまいます。

（6）は、よく「レンズの下半分を覆う」という形で
出題されますので、それと同じだとわかれば簡単ですね。

（7）は「空気中→ガラス中」「ガラス中→空気中」
それぞれにおける入社かくと屈折角の関係に照らして
考える問題です。
台形のガラスの問題自体を解いたことがなくとも
物理の法則に従って考えれば正解には辿り着けます。

（8）一番上の図で考えればイかエに絞られます。
あとは角度の問題となるため、ア・ウを選んでいると
全く理解していないと言えるのではないでしょうか。

【大問６】
化学分野から「化学変化と原子・分子」に関する問題。
化学分野とはいえ、かなり簡単な問題ばかりでした。
難しい計算もなく、確実に得点したい問題ばかりです。
2問以上落とすようだと勉強不足と言えるでしょう。

【大問７】
化学分野から「身の回りの物質」に関する問題。
こちらも化学分野としてはかなり簡単な問題でした。
溶解度曲線は「100gの水に対して」というところが
引っ掛けのポイントになりやすく、生徒には
十分に注意するよう指導しなければならないところです。
しかし、今回の問題は仮に誤解していたとしても
問題の意味を考えているうちに誤認に気づけます。
従って、間違えにくい問題となっています。
この問題も2問以上は落とせない問題だと言えます。

以上で理科の問題分析を終わります。

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