2026.02.122026年共通テスト数学から見えた「方向転換」の正体 〜 2027年共通テストへのヒント 〜
みなさん、こんにちは。
先日、大学入試センターより
2026年大学入学共通テストの平均点が公表されました。
数学 I・数学 A 47.20(前年比 -6.31)
数学 II・数学 B・数学 C 51.56(前年比 +2.96)
この数字を見て、さまざまな声があるかと思いますが
平均点そのものよりも注目すべきなのは
その数字が示している 変化の方向 です。
新・共通テストとなって2年目。
難化・易化という単純な話では片づけられない
出題側のスタンスの変化が、今年の数学には
はっきりと表れているように感じました。
今回は、2026年共通テスト数学の平均点を手がかりに、
問題の特徴や変化、そして
これからの指導・対策を考えるうえでのヒントについて
教える側の視点から整理してみたいと思います。
まず1つ目の特徴は、おもに数I Aで見られた
(1)から(2)への応用力がカギとなった
というものです。
センター時代も含め、長年言われ続けてきた
いかに誘導に乗るか?
というところに関して今まで以上に差が出るように
なったのではないかと思います。
特に数学が苦手な人にとっては(1)と(2)が
そもそも同じように見えなかったり
同じように見えたとしても、どうすれば良いか
わからないといった状況であったかもしれません。
誘導が親切すぎる問題もある一方でのことなので
問題そのものの質ではなく、誘導の有無(丁寧さ)に
差をつけることで難易度の調整を行ってきている
といった印象をより強く受けました。
教える側としては、このことを常に想定しながら
生徒の適応能力アップを図る必要があると思っています。
次に、共通テストの最たる特徴である
「読解力が必要な問題」が減った
という印象があります。以前から申していますが
そもそも
共通テスト数学に読解力が必要な問題など「ない」
というのが僕の見解でしたが、世間で言われている
「読解力が必要」らしき問題は減ったように思います。
「読解力が必要とされる問題を」というオーダーに
なんとか応えようと問題を作ってこられたところから
やや方向転換を図られたように思います。
その一方で、グラフなどを「読み解く力」を問う
ようになったのかもしれません。
つまり、ある意味で「読解力を問う」ということは
依然として重視されるものの、スタンスが変わった
という感じでしょうか。
表面的な理解ではなく本質的な理解をより一層
求めるようになっていくのかもしれません。
このことについては以前から重視して教えていますので
歓迎すべき変化であると感じています。
最後に、
センター時代への回帰
が挙げられます。
これは2つ目の特徴にもつながることなのですが、
「読解力が必要な問題」という縛りを緩めることで
センター時代の問題や形式が流用できるようになる
ということかもしれません。
今回で言えば数列がその典型例でした。
センターも以前の共テも数列といえば漸化式でした。
今年は、その頃を思い出すような問題でした。
2022年共テのいわゆる「数学ショック」の時には
設定を複雑にして悲惨な結果を招いたように
「読解力重視」の呪縛のもとでの作問になると
ああいった事態を引き起こしかねません。
良問の多かったセンター時代に回帰するのであれば
個人的には大歓迎といったところです。
以上、2027年共通テストに向けてのヒントでした。
