2026.05.13 中学生の英語力低下について、現場で感じること
みなさん、こんにちは。
先日、YAHOO!ニュースにて、中学生の英語力の低下を
危惧する記事が出ており興味深く読ませていただきました。
この記事は経年変化分析において21年度から24年度にかけ
英語の平均点が22.9ポイント下がっているという結果に
基づいて書かれたものです。
ちなみに、経年変化分析は非公表の同じ問題を使っての
調査となっているため、この結果の信憑性・信頼度は
非常に高いと言えます。
記事を読むと「なるほど」と納得できるものや、以前から
僕が思っていたことと同じことも書かれていました。
ただ、それ以外にも「どうしても伝えたいこと」があり
今日はそのことについて書かせていただこうと思いました。
まず、平均点がこれほどまでに低下していることに関して
現場で実際に見ている者にとっては、驚くようなこと
ではなく、むしろ「何を今ごろ」という感じです。
実際、このHP記事でも、この件に関して何度か
書かせていただきました。
英語に関しては二極化が進んでおり、全くわからないコの
割合が非常に大きくなっています。
これが22.9ポイントも低下した一因ではないかと思います。
一方で、英検3級の取得率が50%を超えるデータもあります。
このデータをもとにすると、英語力が向上しているようにも
見えます。
この一見、相反するかのようなデータをどう見るか?ですが
僕の中では答えは出ています。つまり
英検3級ぐらいでは中学生の英語の力を測れない
ということです。
あくまでも3級の話です。
英検3級の問題点は、品詞(性質)や文構造といったものを
理解していなくとも取れてしまうところにあります。
それらを意識しないまま、単語をうまくつなぎあわせて
文を読んでいるだけでも正解がわかります。
しかもマーク式であり、面接も楽勝です。
英語の実力を図れるようなものではないのです。
誤解のないように申し上げたいのですが
英検3級の取得そのものを否定するつもりはありません。
ただ「3級を取った=英語が理解できている」
とは限らない、ということを知っておくことは大切である
と言いたいだけなのです。
また、英語に限らないことですが、国として「教育」を
掘り下げて見ていく場合、有識者同士で議論しても
ほとんど解決しないテーマがあります。
それが「低学力層への対応」です。
もちろん、教育について真剣に研究されている有識者の
知見は非常に重要だと思います。
ただ一方で、学力的に苦戦している生徒と
毎日、個別に向き合っている現場とは、
見えている景色が少し異なるようにも感じます。
もちろん議論そのものは非常に重要だと思います。
ただ、現場で日々起きていることを踏まえながら
考えていかなければ、実情に合った対策には
つながりにくいのではないかと思います。
具体例を述べます。
中1で英語を学習する際、なぜ最初から「時制」の概念を
意識させないのでしょうか?
中1のコたちは、当たり前のようにまず現在時制を学びます。
しかし、彼らの大半は現在時制という認識がありません。
そもそも過去時制や未来時制なんてものを知る前ですから
教えていない限り、そうなることは当然です。
そういった状態のまま、気づいたら未来時制や過去時制が
出てきます。その時点でようやく
この前までは現在時制を学習していたんだ
と気づきます。
気づけたらまだ良い方で、苦手なコは、その時点でも
そういった認識がありません。
これらは学校の先生にとっては「当たり前すぎる」ため
このことが理解できないことや定着しないことが
想像すらできていない可能性があります。
それは、学校が集団形式の授業であることが影響している
のではないかと思います。
集団授業ではどうしても授業進行が優先されるため、
個々の認識のズレまで丁寧に確認することが難しい場面も
多々あるのではないかと思います。
さらには、学校では教えるべき内容や進度が細かく
決められているため、柔軟な授業ができないことも
大きく影響しているのではないかと思います。
個別指導で多くの英語が苦手な生徒に出会い、
そのコたちの大半が時制を意識できていないことに気づき
そこから何をすべきかを考えた結果、僕は
時制に関する基本的な内容が定着するのを最優先する
ようにしています。
学校で今、何を学んでいるか?は関係ありません。
これが定着するまでは先に進みません。
また、中1の最初から「英語では時制という概念が大切」
であり「ただ、君たちはまだ現在時制しか学んでいない」
だけであって「常に時制は意識するように」ということを
教えるようにしています。
実際、これだけでも英語への理解度が大きく変わる生徒を
毎年のように見てきています。
ぜひとも学校でも取り入れてもらいたいと思うほどです。
最後に、英語が理解できていない生徒を少しでも減らすため
中学英語を「僕ならこう変える」ということを
挙げてみたいと思います。
①私教育(特に個別指導)との連携強化
→個別指導現場だからこそわかることやノウハウを
公教育の現場に取り入れる
②中1で学習する内容は時制と疑問文・否定文のみ
→極端に言えば、中1では現在・過去・未来時制を
最初からシャッフルして理解させるぐらいで良いかと。
それぞれの時制の疑問文や否定文を丁寧に扱っていけば
理解度はアップすると思います。
時間をかけてここを固めれば、2年生からは
ペースアップして文法単元を進めることが可能。
③英語の細かなルールのうち「これだけは覚えよう」
という副教材を作成
→頻度の副詞の位置や前置詞など
先生が「教えるべきこと」生徒が「覚えるべきこと」
をもう少しわかりやすくまとめてあげる。
このぐらい大胆に変えていかないとダメな気がします。
最後に。
教育研究や制度設計には専門的な知見が必要であり、
有識者の方々の存在は欠かせません。
ただ一方で、勉強が苦手な生徒たちと
毎日のように向き合っている現場だからこそ
見えてくる課題も確実に存在します。
特に、低学力層の「どこでつまずくのか」
「なぜ理解できなくなるのか」という部分については、
現場の感覚や経験が、もっと教育全体に
活かされても良いのではないかと思っています。
研究と現場。
公教育と私教育。
それぞれが分断されるのではなく、
お互いの知見を持ち寄りながら、
「英語がわからない」と感じる生徒を
少しでも減らしていくことが大切なのではないでしょうか。
僕は、子どもたちにとって
「わからない 」は「 痛み」
だと思って接しています。
一人でも多くのコたちの痛みが和らぐことを願うとともに
自分たちにできることを精一杯やりたいと思います。
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