2026.05.14「解ける」と「見抜ける」は違う 〜 因数分解120問、その本当の目的 〜

みなさん、こんにちは。

GWが明け、1週間が経過しました。
僕が数学を担当している中3生にはGW中の宿題として
下の写真のような120問の因数分解の問題を与えました。

IMG_0974.jpeg

120問という量にも意味があります。
ただ、重要なのは問題数ではありません。
その宿題の本当のポイントは、

パターンごとに整理されていないシャッフル問題

であるというところにあります。

中3数学の最初の単元は展開と因数分解です。
これらは、基本的にパターンごとに学習します。

例題でパターンを紹介し、その後で演習を行う。
演習によって定着が確認できれば、次のパターンへ進む。

学校の授業はもちろん、個別指導でも基本的には
この形で授業が行われます。

新しい単元を学習する以上、この流れになること自体は
当然と言えるでしょう。

ただ、単元の内容によっては、この授業形態が
マイナスに作用してしまうケースがあります。
その典型例が、「展開と因数分解」です。
この2つの単元には、

パターンさえ見抜ければ、そこからは難しくない

という共通点があります。

つまり、この単元において本当に重要なのは
「どう計算するか」よりも、
「どのパターンなのかを見抜けるか」という点です。

にもかかわらず、最初からパターンごとに整理された問題で
演習ばかりを重ねてしまうと、
単元の「本質」から少しずれた学習になってしまいます。

言い換えれば、

「解き方を覚えること」と「パターンを見抜くこと」

を混同した勉強になってしまうわけです。

さらに、パターンごとに整理された問題に慣れすぎると、
生徒に「簡単だ」という錯覚を与えてしまう可能性もあります。

そして、これは生徒だけの話ではありません。

教える側も、パターンごとに整理された問題の
正答率が高いと、

「よく理解できている」

と、実力以上に甘いジャッジを下してしまうことがあります。

特に、新人講師のように経験が浅い場合、
そういった誤った判断をしてしまう可能性は
決して低くないでしょう。

くずは教室では、そうならないよう
講師に対しても「シャッフルされた問題で実力を測る」
ということを意識して指導しています。

教える側も、学ぶ側も、
その単元、その問題の「本質」に
しっかり目を向けて関わっていかなければならない。

僕は常日頃から、そう考えています。

だからこそ今回のGW課題では
あえてパターンごとに整理された問題ではなく
シャッフル形式の120問を課しました。

生徒たちにも、コーチたちにも、

見えているもの(うわべ)ではなく、
ものごとの本質を見抜く力

を身につけてほしいと思っています。

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