2026.05.16ほめるからできる?
できたからほめる?

みなさん、こんにちは。

本日の記事は「ほめる」ということについて。

先日、僕の担当する生徒の保護者様から
お子さんが意欲的に学習するようになった
という旨のありがたいメッセージをいただきました。

保護者様によると、僕がたくさんほめたことが
学習意欲の高まりにつながっているとのことでしたので
今回、あらためて「ほめる」ということを
掘り下げて考えてみたいと思いました。

まず、前提として。
僕は決して「ほめる」のが上手ではありません。
これは謙遜でもなんでもなく、周りのコーチたちと
比較をして、素直にそう思っています。

「ほめる」のが上手い人って、言葉選びが上手かったり
表情が豊かであったり、咄嗟の反応が良かったりと

あぁ・・・あんなふうにできたらなぁ

と思うことが多いのです。

では、そんな僕の「ほめる」が
なぜ、そのような効果を生んだのか?
自分なりに考えてみました。

「ほめる」を深く考えてみるなんて
きっかけがないとなかなかできないことです。
自分にとって非常に良い機会となりました。

あらためて「ほめる」について考えてみたことにより
今まで自分の中にあったモヤモヤの正体が明らかになり
自分なりの答えが少し見えてきたような気がしました。
そのことについて書かせていただきます。

実は、世の中の多くの塾が
「ほめる」をウリにしています。
そして、そのウリの大半は「数」です。

とにかくほめる。いっぱいほめる。

もちろん、子どもたちはほめられたら嬉しい。
それがモチベーションにつながることもあります。
そのため、くずは教室でも新人コーチには
「ほめる」ことの重要性を研修で伝えています。

ただ、僕の中には以前から
少し引っかかっていたことがありました。

むやみに「ほめる」ことは
本当に子どもたちの成長につながるのだろうか。

たしかに一時的な効果はあると思います。
しかし、長続きはしないのではないか。
それが今の僕の結論です。

にもかかわらず、多くの塾が
「ほめる(回数)」をウリにするのは何故でしょうか。

それは、「回数としてのほめる」が
比較的取り入れやすい手法だからなのかもしれません。

ただ、僕はそもそも順番が逆なのではないかと思うのです。

まずは、ほめる。とにかく、ほめる。
→モチベーションを高めて、できるようにする。

という発想ではなく、

まずは、わかるようにする。できるようにする。
→その「事実」に基づいて「ほめる」

こちらのほうが、塾として自然なのではないか。
そんなふうに感じています。

冒頭で、僕がたくさんほめたことが
意欲の高まりにつながっているという話を書きました。

ただ、僕には
「たくさんほめよう」という意図はありません。

わかりやすく教えたことにより
わかるようになったことが増え、できる問題が増えた。
その「事実」をほめただけに過ぎないのです。

たくさんほめたのは
わかる、できるがたくさんあったという結果。

僕自身はそんなふうに捉えています。

だからこそ、自分が本当に意識すべきなのは
「ほめる」ことそのものではなく

生徒たちを
わかる、できるようにすること。

そこなのだと思っています。

また、子どもたちは
大人が思うほど単純ではありません。
大人が思う以上に繊細です。

むやみにほめられても
実はそこまで嬉しくないこともある。

自分の中に
「ほめられるに値する事実」がないと
嬉しさは半減するのではないかと思っています。

そして、もう1つ大切なのが

「誰にほめられるか」

ということです。

自分が好きな人。
尊敬している人。
信頼している人。

そういった相手からほめられる言葉は
やはり特別に嬉しいものです。

だから、子どもたちは
大好きなお母さん、お父さんから
いっぱいほめてもらいたいはずです。

そして、我々もまた
生徒たちにとって
そういう存在でなければならない。

これが「ほめる」の本質なのではないか。
今の僕はそんなふうに考えています。

ここまでの話は、もしかすると
自分自身がそうだからなのかもしれません。

むやみにほめられるのは嬉しくない。
取ってつけたような褒め言葉は、むしろ萎えてしまう。
そして、「誰にほめられるか」がとても重要。

自分が大好きな上司。
尊敬できる上司。

そういう人から認めてもらえた時の言葉は
やはり嬉しいものです。

「ほめる」って奥が深いなと
あらためて思いました。

人と人との間のことですから
当然なのかもしれません。

まだまだ日々、勉強だなと感じています。

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