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2026.08.06New5−2は3。でも3では困る世界線

夏期講習、真っ只中。
受験生にとっては勝負の夏ということで、ほとんどのコが
志望校に向けて頑張っています。

その志望校に関して、これから先、よくあるのが

公立高校から私立高校へ志望校を変更したい

というケースです。

その私立高校で何を頑張りたいかが明確な場合、
こちらから何も言うべきことはありません。
志望校に向けて、頑張ってくれるだろうと確信します。

ただ、その私立高校が3教科入試である場合、
志望動機を慎重に確認する必要があると考えています。

もしかして、理・社が苦手だから?やりたくないから?

そう、単なる「逃げ」の可能性があるのです。
しかし、この選択には、こんな理屈が成り立ちます。

それまでの5教科の負担が3教科に減ることで、
減った負担(時間)を3教科に回せる。
それにより3教科の学力アップに期待ができる。

なるほど。一見、もっともらしいロジックと言えます。
しかし、ロジックは「前提が正しい」ことが必須です。

今まで何度かこういったケースに遭遇してきましたが
ほとんどのケースが

そもそも2教科の勉強、やってないやん!

つまり、負担が減るも何もないということ。
だって、負担そのものがなかったのだから。

必死になって2教科の勉強に取り組んでみたけれども、
どうしてもうまくいかない。
だから3教科に減らして頑張りたい。

これならわかる。
でもほとんどがそうではありません。

また、百歩譲って、これまで頑張っていたとしましょう。
僕が気になるのは、ロジックのこの部分です。

減った負担(時間)を3教科に「回せる」

「回せる」は理論上の話です。
「回す」とは、また別の話です。

このことは自分が一番よくわかっています。
痛感しています。

1日1,000kcal以内に「抑えたら」痩せる。

はい。正しいです。理論上は。
でも「抑えられん」のです。

こんな、自分のダイエットのようなくだらない話は
どう転ぼうが良いのですが、志望校決定となると
そういうわけにはいきません。

受験生と話す時、理論上の話だけしていてはダメです。
そのコの性格を見抜き、本当に頑張れる方向に導く。
進路指導とはそういうものだと思っています。

僕はそのコに、極めて冷静でありながら、
それでいてなるべく優しく、こう語りかけます。

自分の性格から考えて、減った負担分(時間)を
3教科に回せると思う?

英数国に割く時間はほんまに増えると思う?

ここで自信をもって

「増えます!」

と即答できるコはほとんどいません。

お母さんにも同じことを聞きます。
お母さんは極めて冷静です。

「減った時間はスマホやゲームに回るだけですね」

僕は生徒を信じています。

ただ、「信じること」と「希望的観測」は別物。

相手を真に想うからこそ、耳障りの良い言葉だけでなく
そのコの現実にも目を向けなければならないと思っています。

数学の世界では、5−2は3であることに疑いの余地はなく
また、3以外であってはなりません。

しかし、3であってはいけない世界線というものがあるのです。

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