2025.10.16読めるのに分からない?小学生の文章理解を伸ばす家庭での工夫

小学生における「文章は読めるのに理解できない」問題とは

お子さまに普段こんなことはありませんか?

・ 音読はスラスラできるのに、内容を聞くと答えられない
・ 算数の文章問題になると急にできなくなる
・ 国語のテストで、登場人物の気持ちを答える問題が苦手
・ 読んだ物語の内容をまとめられず、「面白かった」と一言で終わる
・ 指示や手順が複数ある作業を文章から理解できない

これらは、文字は読めるのに内容を理解して使うのが苦手なサインかもしれません。


改善のためにお家でできること

音読+対話
読んだ後に「どんな話だった?」「登場人物はどう思った?」と話す。文章の意味を考える習慣が身につきます。

文章を絵や図で整理
物語の場面や算数の文章問題を絵や図に描く。文章の情報を視覚化することで理解が深まります。

わからない言葉を確認して使う
新しい言葉や難しい言葉を一緒に調べ、日常会話で使ってみる。語彙力と理解力が自然に伸びます。

短時間でも毎日取り入れる
1日5分でも「読む→考える→話す」のサイクルを回すだけで効果があります。


気を付けるポイント(やってはいけないこと)

読めていないと決めつける
音読はできるのに「読めていない」と叱ると自信を失いやすいです。

正解を強制する
「こう答えなさい」と押し付けると、考える力が育ちにくくなります。

長文を一気に読ませる
内容が理解できないまま進むと、読書や勉強が嫌いになってしまうことがあります。

読めた/読めないで評価する
結果だけで判断せず、考えるプロセスをほめることが大切です。


上手に付き合う工夫

お子さまの文章理解が苦手だからといって、つい「直さなければ」と思ったり、改善することばかり考えてしまいがちです。しかし、そればかりに目を向けるのではなく、上手に付き合うことも大切です。

● 無理に直そうとせず、できることを認める
少しずつ文章を理解できたときにしっかりほめることで、自信につながります。焦らず少しずつ取り組むことが、長い目で見て読解力を伸ばすコツです。

● 読む→考える→話すのサイクルを日常に取り入れる
読んだ内容を家族に話してみる、簡単な質問をして考えさせるなど、文章理解を生活の中で活かす習慣をつけます。正解かどうかよりも、考えるプロセスを大切にしましょう。

● 絵や図、身近な例でイメージを補う
物語の場面や算数の文章問題を、絵や図、身近な具体例に置き換えると理解しやすくなります。無理に文章だけで理解させるのではなく、イメージで補うことがポイントです。

● 焦らず少しずつ成功体験を積み重ねる
短い文章や簡単な問題で理解できたことを認めるだけでも、達成感が生まれます。少しずつ成功体験を積み重ねることで、読解力への意欲が自然と育ちます。


必要に応じて専門家のサポートも

家庭での取り組みに加えて、学習の専門家に相談することで、より効率的に読解力を伸ばすことも可能です。個別指導塾や学習相談では、お子さまの理解度に合わせた具体的な指導やアドバイスを受けられます。無理なく、楽しく文章理解力を伸ばすサポートとして活用できます。

文章を読む力を活かして、内容を理解し、考え、表現する力を育てていきましょう。少しずつ対策を行うことで、読解力は確実に伸びます。

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