2025.06.18高校生の志望校・学部選び方ガイド





大学・学部の選び方:後悔しないための指針

個別指導塾の教室長として、これまで多くの生徒さんが大学・学部選びに悩む姿を見てきました。この重要な選択は、皆さんの将来を大きく左右します。後悔のない選択をするために、何を基準に考えれば良いのか、その指針を皆さんにお伝えします。


1. 「大学→学部」と「学部→大学」:2つのアプローチを理解する

大学・学部選びには、大きく分けて二つのアプローチがあります。どちらの方法も一長一短があるため、それぞれの特徴を理解し、あなたに合った方法を見つけることが重要です。

1-1. 「大学→学部」で選ぶ:憧れの大学から入る

特徴: 特定の大学に強い憧れがある場合や、その大学のブランド力、知名度、立地、雰囲気を重視する場合に選ぶアプローチです。まず大学を絞り込み、その大学にある学部の中から自分に合うものを探します。

メリット:

  • モチベーションが続きやすい: 目標とする大学が明確なので、受験勉強のモチベーションを高く保てます。
  • 情報収集がしやすい: ターゲットが絞られているため、その大学の情報を効率的に集められます。
  • 大学のブランド力を享受: 卒業後の就職活動などで、大学の知名度やネットワークが有利に働く可能性があります。

デメリット:

  • 学びのミスマッチ: 興味のある学問分野が、その大学の学部で十分に学べない、あるいはカリキュラムが合わないといった可能性があります。
  • 選択肢が狭まる: 志望する大学にこだわりすぎると、他の大学でより自分に合った学部があることを見過ごすかもしれません。

1-2. 「学部→大学」で選ぶ:学びたいことから入る

特徴: 自分が学びたいこと、将来やりたいことが明確な場合に選ぶアプローチです。まずその学問分野を専門的に学べる学部を探し、その学部がある大学をリストアップしていきます。

メリット:

  • 学びの満足度が高い: 本当に学びたいことを深掘りできるため、大学での学習に対する満足度が高くなりやすいです。
  • キャリアパスに直結: 学んだ専門知識やスキルが、将来目指す職業に直結しやすく、具体的なアピールポイントを持てます。
  • ミスマッチが少ない: 入学後に「学びたいことが学べない」という後悔が少なくなります。

デメリット:

  • 情報収集に労力がかかる: 特定の学部を探すため、全国の大学の情報を幅広く調べる必要があります。
  • 大学の知名度や立地が希望と異なる可能性: 学びたい内容を優先した結果、大学の知名度や立地が理想と異なる場合もあります。


2. どちらのアプローチも大切!理想的な選び方

最も理想的なのは、「学びたいこと」という軸をしっかり持ちながら、「大学全体の環境」も考慮に入れることです。以下のステップを参考に、バランスの取れた選択を目指しましょう。

2-1. 興味・関心を深掘りする

まずは、「何となく」で選んでしまうのを避けるため、あなたが心から興味を持てること、学びたいと思えることは何なのかを深掘りしましょう。

  • どんな分野に知的好奇心が刺激されますか?
    • 特定の学問分野(例:歴史、物理、経済、文学など)、社会課題(例:環境問題、貧困、医療など)、新しい技術(例:AI、宇宙開発など)など。
  • 将来、どんな仕事に就きたいですか?
    • 具体的な職業だけでなく、仕事内容や働き方(例:人を助ける仕事、創造的な仕事、研究する仕事など)も考えてみましょう。
  • 高校での学習で楽しかった科目は何でしたか?
    • 得意だった科目ではなく、「もっと深く学びたい」と感じた科目はありましたか?

これらの問いに対する答えが、学部選びの重要なヒントになります。

2-2. 学びたい内容と学べる内容を一致させる

興味・関心が見えてきたら、それが大学でどのように学べるのかを調べます。

  • 大学の学部・学科が提供するカリキュラムを確認する:
    • シラバスやオープンキャンパスの情報を活用し、どのような授業が行われるのか、専門分野は何かを具体的に調べましょう。「〇〇学」と一言で言っても、大学によって得意な分野や研究テーマは異なります。
  • 卒業後の進路や取得できる資格を調べる:
    • 学びたいことが、将来の目標達成に繋がるかを確認します。資格取得が必須の職業を目指す場合は、その資格が取得できる大学・学部を選びましょう。

2-3. 大学の雰囲気や特色を肌で感じる

大学選びは、単に学問を選ぶだけでなく、4年間を過ごす場所を選ぶことでもあります。

  • オープンキャンパスには必ず参加する:
    • 実際にキャンパスに足を運び、学生の雰囲気、教員の熱意、施設の充実度などを確認しましょう。模擬授業や個別相談会に参加することで、より具体的なイメージが掴めます。
  • 大学の立地や規模、環境はどうか?:
    • 都心にある大学か、自然豊かな環境か。大規模なマンモス校か、少人数教育を重視する大学か。自分の性格や学習スタイルに合った環境を選ぶことが大切です。
  • サポート体制の充実度を確認する:
    • 留学制度、キャリアサポート、奨学金制度など、大学が提供するサポートは何かを確認しましょう。

2-4. 偏差値だけで判断しない

もちろん、偏差値は大学を選ぶ上での一つの指標になりますが、それが全てではありません。

  • 偏差値はあくまで「入学時の学力レベル」を示すもの:
    • 入学後にどれだけ成長できるかは、皆さんの努力と大学の教育内容にかかっています。偏差値が届かないからと諦めるのではなく、まずは「学びたい」という気持ちを優先しましょう。
  • 滑り止め校や併願校の検討も忘れずに:
    • 第一志望の大学・学部だけでなく、もしもの時のことも考えて、複数の選択肢を持っておくことが大切です。この時も、ただ偏差値で選ぶのではなく、学びたい内容との合致度を意識しましょう。

2-5. 周囲の意見に耳を傾けつつ、最終決断は自分自身で

家族や学校の先生、塾の先生など、皆さんのことをよく知る人たちの意見は貴重です。積極的に相談し、自分では気づかなかった視点や情報も得ましょう。

しかし、最終的な決断は自分自身で下してください。あなたの人生はあなたのものです。後悔しないためにも、最後は「自分が本当にここで学びたいか」という気持ちを大切にしてください。

志望校選びは、皆さんの「未来」を考える第一歩です。ゴールフリーでは、生徒さん一人ひとりの個性や目標に合わせた丁寧なカウンセリングと学習指導で、最適な志望校選びをサポートしています。お気軽にご相談ください。

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