2026.01.22【最新】令和8年度 京都府適性を見る検査 入試分析レポート







京都府立南陽高等学校附属中学校の最新入試(令和8年度)が実施されました。本年度の問題を分析し、過去3年間(令和5年〜7年度)の傾向と比較しながら、合格に必要なポイントを考察します。

1. 適性検査I(国語・表現力)

本年度も「読解(2問)」と「作文(1問)」の構成が維持されました。文章量は多いものの、例年通り標準的な構成でした。

R8年度の特徴

  • 大問2(言語・技術): 「AIと短歌」という現代的なテーマが登場しました。AIが生成する言葉と、人間が心から紡ぐ言葉の違いを読み解く高度な読解力が求められました。
  • 大問3(作文): 短歌から場面を想像し、自身の具体的な体験を交えて450字以内で書く形式でした。例年と比べ自由度が高い反面、感性や想像力を重視する傾向が見られました。
【過去3年との比較】

過去3年は、社会課題や自然科学が主流でした。R8年度は「AIと人間の創造性」という、より抽象度が高く新しい価値観を問うテーマが出題されました。

2. 適性検査II(社会・理科)

出題形式は、例年通り図表分析と実験考察の組み合わせでした。今年度は特に「地元・京都」への関心が強く反映されました。

R8年度の特徴

  • 社会分野: 「京都府の魅力」をテーマにしたポスター形式の出題です。そのなかで、京都に関する統計資料が多用されました。
  • 理科分野: 注射器を用いた「気体の性質(体積と圧力)」、「だ液の働き(でんぷん分解)」、および「ジャガイモの光合成とでんぷんの運搬」が出題されました。
【過去3年との比較】

社会では過去3年と比較すると、「京都府全体」を俯瞰する視点が強化されました。また、理科の「対照実験(ワセリン、肥料、アルミはくの使用)」を問うパターンは京都府適性検査の定番として完全に定着してきました。

3. 適性検査III(算数・数的思考)

R8年度の特徴

  • 大問1・大問2: 体積の問題と規則性の問題でした。問題の条件を正確に読み取ることが必要でしたが、計算自体は簡単なものが多く点数がとりやすい問題でした。
  • 大問4: 1cmの棒を繋いで部屋を作る規則性の問題に加え、立方体の透明容器を回転させ、中の積み木を真下に落下させる動的な空間把握問題が出題されました。
  • 大問3: グラフが示すものが道のりではなく、二人の移動距離の差であったため、慣れないグラフになっていました。R6年度の西京附属中学校の問題に似た形式がありました。
【過去3年との比較】

空間把握の問題は2年続けてではありましたが、本年度は「容器の回転と積み木の落下」という、より動的で三次元的なイメージ力が必要なパズルが出題されました。

まとめ:今後の対策

令和8年度の試験は、「京都の地域理解」「現代的課題(AI等)への深い洞察」「動的な図形把握力」がキーワードでした。基礎知識の習得はもちろん、初めて見る独自のルールに対して、その場で論理を組み立てる粘り強さを養うことが、公立中高一貫校合格への近道です。


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