2023.05.16苦手科目の克服について 【数学編】

積み重ね教科の数学を苦手なお子さんについて、小学生からの学習を復習する必要がある場合があります。

数学は、単純に計算、関数、図形という形だけでなく、単元構造の理解、また解き方を正確に記憶しつつ、規定の時間内に解答するという速度などが求められる教科です。

10%の計算ミスをするお子様であれば、仮に九九の習熟度が100%であったとしても、3桁の計算の正答率が90%、割合や単位量当たりの計算の正答率が80%になります。

小学生で80点ということであれば、中学生の正負の数のマイナスが絡んでしまうと70%の正答率に下がり、さらに一次方程式で60%の正答率に下がる可能性があります。2年生の連立方程式で40点を取ってしまうことになります。

大切なのは、重要な基礎事項であればあるほど100%の習熟度になっていなければならず、そうでなければ後々の学習に対し多大な影響を与えることになります。

計算ミスのあるお子様については、一学年前の問題を解いてみてください。その正答率が100点になっていなければ、今の学年について100点を取ることは難しいはずです。

小学校や中学校では戻って学習をする授業はありません。自ら学習するか、個別での指導が必要になります。

土台から徐々に小さくなっていくピラミッド型の知識(正答率)になるか、下から上まで一定のビル型の知識(正答率)になるか、基礎の積み重ねが応用になることを意識していただきたいと思います。

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