2023.05.18苦手科目の克服について 【理科編】

理科という教科については、英語や数学に比べると「重要感」で明らかに劣り、国語や社会に比べて解けないということをリアルに体験しやすいという性格も持ちます。

勉強が苦手や嫌いになる原因の中で、最大のものは先生の説明が分かりにくいという、子どもの心情を理解、共感してあげることが最優先の仕事ということとも言えます。

一分野、二分野に分かれますが、それが高校では物理、化学、生物、地学と分かれます。
「理科が分からない」という生徒にヒアリングしていくと、本当に分からないのは、ごく一部の単元の中の一項目に過ぎず、その印象で他のものまで「わからない」と思い込んでいることが多いです。

そもそも中学の範囲の理科は、高校生から4科目を交互に学習していくことが多く、単元ごとに独立しています。
理科と社会は、積み重ね教科ではなく、横並びの教科なのです。
理科のテスト結果が、30点と80点を交互に繰り返しても不自然ではない科目なのです。
英語や国語のような教科では、極めて考えにくい結果なのです。

理科は、科目に対する精神的なとらえ方と、学習量に比例している教科なのです。
つまり過去の点数に関係なく、がんばりさえすればいきなり高得点を挙げられる可能性の高い科目の一つであるといえます。

しかしがら、中学範囲であったとしても、化学のみは一年生から三年生までの積み上げ構造になっています。
物理分野については、積み上げ構造は持たないですが、数学の計算の基礎能力を前提とします。
数学の計算について苦手意識をもっている子どもにとって理科は難しいということになります。

生物や地学分野については、暗記をメインとしていますので、比較的上記の単元よりは対策をしやすいですが、
定期テストとなると生徒は同じ条件になります。
その中でも、単なる暗記ということではなく、「なぜ、そうなっているのか?」という点をしっかり学習するのと、単なる暗記とは、その後の学習で結果は変わります。

単なる暗記は、その場限りの暗記に時間をかけることになります。単なる暗記は、テスト後は忘れてしまいます。
「なぜ?」の回答を考えながら学習するお子さんならば、定期テスト後にも回答を持ち続けているので、学習したものを定着しやすく、無断の少ない(コスパの良い)学習方法になります。

暗記の学習であれば、以下の内容をふまえて学習いただきたいと思います。
1、教科書を一つ一つの単元をざっと読む
2、教科書の内容を理解しようとして読み直す
3、疑問点を持ちながら、同範囲の参考書を読む
4、必要な知識を覚え、問題集や学校のワークに取り組む

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