2023.05.22お子さまは、集団指導塾、個別指導塾どちらが合っていますか? ③

(5-1)高レベル・ハイペース型教材

高レベル・ハイペース型教材の代表的なもの・・・四谷大塚の予習シリーズ(ss68程度)
                    ・・・講習用のテキスト(ハイペース)

●高レベル・ハイペース型教材の特色
  ×到達目標
           ○○
   ○○
       ○○
    ○○
  × 現在学力

○例題はとても詳しく載っているが、類題は1つ2つしかない
○ワンステップ毎に対しての問題数が絶対的に少ない
(同じタイプの問題が必要数並ぶようなことはない)
○ワンステップごとのハードルが高い

 つまり・・・

○理解と定着を目的として作られている教材ではない
○ペースとカリキュラムとレベルを提示しているだけの教材である

高レベル・ハイペース型教材にそのものに問題があるわけではなく、教材を運用していく側が、使い方に注意しなければならないということです。


(6)集団指導塾への途中入会

(1)~(4)の内容・教材を考えると、集団指導をしている塾に途中入会する、した子供達がどれだけ大変な思いをするか、自分に合った学習をしていないかが、容易に想像できるはずです。集団指導では何年生かという流れの中でカリキュラムは固定されています。「中学受験をするので、小学校5年生から進学塾に入れた」などという例は一番わかりやすいでしょう。従って、集団指導の塾の場合は、入会できる時期が決まってしまっているということになります。


(7)従って、集団指導にむいている子供の条件は・・・

●競争心がある       1人で勉強できる → 質問がきちんとできる子供
              やる気がある   → 自分でバックアップできる
●たまたま授業が合っている          → たまたま自分の学力構造に合った授業内容

●競争心をそだてるために集団指導へ・・というのはウソ
競争心はいわゆるチャレンジ精神という言葉に置き換えられますが、ではチャレンジ精神は何から生まれるのでしょうか?チャレンジ精神は自信が育てるもので、成功体験から生まれます。そしてその成功体験は、その子にピッタリ合った内容、課題を与え、「やればできる!」という感触をつかませてやることから始まります。
従って、自分の学力構造に合った指導を受けない限り、成功体験は味わえないということになりますから、いきなり集団の中にほうりこまれても、競争心が育つということは有り得ないということになります。


40年前には、「集団塾」か「家庭教師」がほとんどで、「個別指導塾」というのはありませんでした。
しかしながら、現在個別指導塾を主体としている学習塾、集団塾を主体としている学習塾が個別指導も行っていることが多くなりました。
時代の流れは、個別指導に向いて来ているのは明らかですが、お子様が自由に学習塾を選択できるようになった今、得意不得意をしっかりサポートしてくれる塾、より伸ばせる塾を見極めて頂きたいと思います。

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