2025.09.10『センスがない』と諦める前に読んでほしい数学の話【前編】 〜 きっかけは正答率3%の問題 〜
みなさん、こんにちは。
今日のテーマは
数学的センス
について。
これに関しては、さまざまな意見があります。
そもそも、数学的センスとは?
問題を解くのに、数学的センスは必要?不要?
この2つに絞っても実に様々な意見があると思います。
今日は、この2つに関する僕なりの見解を書きたいと
思っています。
実は、つい先日、この記事を「書きたい」と思った
きっかけとなることがありました。
この時期の中3生は、定期テストよりも模擬テストや
学校の実力テストに向けた対策を行うことが多く
その際、よく利用するのが
です。昨年度実施の3回分(9・10・11月実施分)が
収録されているため、実力テストや模試対策として
使うことの多い問題集です。
1人の生徒に、この中のある問題を解かせました。
実はその問題、昨年のこちらの記事にて
このように評した問題です。
今回のテストで最もセンスが必要な問題です。
作問者が問うているものや意図、問題の本質に
きちんと意識が向けられているかどうか?
高校入試はさほどセンスは必要ではありませんが
大学入試となると必要なことも少なくありません。
こういった問題の解説は実は意外に難しく
解き方・考え方をストレートに伝える講師は
はっきり言ってセンスがありません。
調べたところ、この問題の正答率はわずか3%。
その生徒も、しばらく考えていたものの
完全に行き詰まってしまいました。
そこで、ほんの少しだけヒントを与えたところ
正解に至ることができました。
僕は、とても感心しました。
難しい問題が解けたことに対してではありません。
そのコの「感覚」、文字通り「センス」にです。
そして、このことをきっかけとして、あらためて
数学的センス
というものについて考えてみたいと思った次第です。
次回の記事では、僕の考える
数学的センス
というものについて書かせていただきます。