卒業生の声
卒業生の声(2018年度)
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当時通っていたのは母と中学校の先生に勧めてもらった公立高校でした。もちろん自分でも望んでいた高校で、特色選抜に落ちた後に一般選抜で合格した高校でした。受験を頑張ったということと、家族や先生も喜んでくれたというのもあり、それだけに学校に行けない、行かない自分が嫌でした。
そんな自分が嫌だし、家族も誰も得をしないのに、私は学校に行きませんでした。
私は小・中学校の時にも不登校を経験していて、「ああ、またか・・・。」と思ってしまいました。しかし、小・中学校は何もせずとも卒業できたのですが、高校はそうはいかなかったのです。
私は高卒認定試験を受けて大学に行こうと軽い気持ちで考えていたのですが、それは難しいと母に言われ、母に言われるがままにゴールフリー高等学院に転校しました。
ほとんど流されるように転校した私に、この学校はたくさんの経験をくれました。先生やコーチの先生、友達は、それまで一人になろうとしていた私に、たくさんの楽しみをくれました。家にこもっていた私に、学校という通える場を、月に一度行われる校外学習は私を外に出し、人とのつながりを与えてくれました。
2年生の途中から始めたアルバイトもそのうちの1つです。今まで「学校」という世界しか知らなかった私に、大人の世界を少しだけ経験させてくれました。
これらの経験は、中学校の時と比べて倍になった通学時間、授業の予習や復習、毎週あるテストの勉強で疲れ切っていた前の学校では決してできないことでした。
3年生になり、私は受験勉強を始めました。勉強方法やスケジュールは全て先生にお任せしました。そのおかげで、それを決める時間を省くことができ、日々の勉強をスムーズに進めることができました。
11月、12月になっても模試の結果は伸びず、「受験なんてもうやめてしまいたい。」と思ったこともありました。それでも受験勉強をやめなかったのは、今までやってきたことを無駄にしたくないと思ったからです。
そして、何より先生方の存在がとても頼りになりました。勉強のアドバイスももちろんそうだったのですが、私には精神面のフォローが特に大きかったように思います。
模試の結果に落ち込んでいた時も、親との関係が上手くいかなかった時も、話を聞き、励まして下さったのは先生方でした。
年が明けてからは家にこもって勉強することも多く、あまり学校には行けませんでしたが、私がいつ行っても先生方はいつも通り接してくださいました。
受験で気疲れしていた私はとても安心できました。感謝しています。
センター試験の結果はボロボロ、滑り止めとして受けた大学にも受からなかったときは、今までで一番といえるほど落ち込みました。だから合格した時は本当に嬉しかったです。
最終的に私は第二志望の大学に行くことにしました。もちろん第一志望の大学に合格できなかったのは残念ですが、それよりも今の私には勉強を頑張れた満足感の方が強くあります。
これは諦めなかったからこそ得られたものだと思います。
12月に返却された模試の結果でE判定だった時でも、センター試験の結果はボロボロだった時でも勉強を続けていたからこそのものでした。
受験を通して、少しだけ自分に自信を持つことができました。
私がゴールフリー高等学院に最も感謝していることは、たくさんの時間をいただいたことです。「今を楽しむ時間」はもちろん、「考える時間」をたくさんいただきました。
「考える時間」のひとつは「過去を振り返る時間」、もうひとつは「これからの自分を考える時間」です。この時間のおかげで、私は自分自身を見つめ直すことができ、まだ漠然とではありますが自分の夢を見つけることができました。
他の学部を選べば受験でここまで辛い思いをすることはなかったと少しは思いましたが、それでも今の学部を選んで後悔はしていません。
なぜならそれは、自分で考え、自分で決めたことだからです。
また、この考える時間のおかげで、何でも人任せにしていた自分、他人のせいにしていた自分を少しだけ克服できたような気がします。
期待と不安が入り混じってはいますが、今までの経験と人への感謝を忘れず、前向きに、楽しく生きていこうと思います。
成長できたのはいただいた時間のおかげ(2018年度卒業生 M.Kさん)
私がゴールフリー高等学院に転入してきたのは高校2年生になる春でした。自分のせいにも関わらず、当時通っていた高校に行かなくなったのも、「自分は悪くない。」と逃げ、これからの自分に投げやりになっていた時のことでした。