卒業生の声
卒業生の声(2021年度)
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中学校のころから学校に行けたり行けなかったりの五月雨登校をしていたので、中学卒業後、全日制高校に入学したときは新たな生活に期待していました。受験が終わり卒業まで楽しく学校に行けていたから高校も通えるものだと思っていました。
高校に入学して5日後、私は学校に行けなくなりました。朝になると熱が出て、下痢を起こすのです。ストレスで不安定な心が癒されていなかったのだと思います。
それからしばらくして、両親に説得され少しずつ高校に行くようになりました。しかし、高校ではすでにそれぞれのコミュニティが形成され、私の入れる友達の輪はないと感じました。
高校で楽しさを見つけられなかった私は、結局そのまま不登校になり、10月には出席日数の不足から留年が決定しました。
学校をやめるのか、転校するのか、色々悩みました。しかしその中で、「進学したい」という気持ちだけは失っていないことを再確認しました。そこで進学するためにはどうすればいいのか、という観点から学校探しをして、ゴールフリー高等学院を選びました。
11月に転入した段階では精神的に、継続して学校に行ける状態ではなかったので、授業日数、課題をこなすのはとても大変でした。そんな中、なんとか課題をクリアできたのは、先生方が色々とアドバイスをくださったり、励ましてくださったりしたことが大きかったと思います。
2年生になると、学校にも慣れ、時間配分などもうまくできるようになってきました。いつ学校に行っても先生方が明るく声を掛けてくださって、気軽に行ける雰囲気づくりをしてくださっていました。
そして、時間配分ができたことで色んなことを考える「時間」ができました。自分のこと、周りのこと、社会のこと、家族のこと……。この時間に自由に考え、身体も精神も十分に休めることができたのが進学につながったのではないか、と思います。
3年生になると、親も先生もはっきりとは言いませんが、進学を気にし始めているのが分かりました。しかし、春の段階ではうまく考えることができず、勉強に集中することができませんでした。
ある時、自分の興味と進学を合わせて考えられる学科があると聞き、「この学科ならいいかも?」と思いました。
しかし、そこが国公立大学で5教科6科目必要だと分かったときは、少し凹みました。
凹みつつも親から「行きたいなら浪人してもいいやん!」と言われ、その準備くらいのつもりで勉強をスタートさせました。
勉強をすればするほど、自分の置かれている位置に愕然としました。その時も「来年の準備運動だから!」と言い聞かせて頑張りました。
入試を経験してみよう、と受けた私立大学に運よく合格し、これはもしかたしたら…とさらに勉強を続ける意志が強くなりました。
共通テスト前に受けた模試で散々な結果を出し、解説くださった教官に散々なコメントをつけられたときも「えーい!うるさいわ!」と思い、逆に火がついたくらいです。
実際の共通テストは悪くはないが、良いわけでもないほどほどの点数でしたが、今年は準備だから来年の予行演習として受けてみよう!と学校推薦型の入試にチャレンジし、驚いたことに第一志望の国立大学に合格できました。
ゴールフリー高等学院で学べてよかったことは、自分に合った生活ができ、考える時間をたくさん持てたところだと思います。
学校に行けないときも、自分の将来が見えず迷っているときも、進学に向けて頑張っているときも、私に合わせて先生方が伴走してくださいました。どんなときでも安心できる場所をつくってくださって、本当に感謝しています。
この学校に通えて本当に良かったです。ふさぎ込んでいた私に次へと踏み出す力を与えてくれたことは一生忘れません。
自分に合った生活ができ、
考える時間を持てた(2021年度卒業生 K.Nさん)
私がこの学校に転校してきたのは、高校1年の11月でした。
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一回目は小学校高学年の時です。原因は父のDVによるものです。
高校生になってすぐに不登校になった私は自分の部屋からでることも難しくなり学校の単位が取れなくなりました。そして、留年するか転校するかの選択を迫られました。
私は転校を選び、家の近くにあるゴールフリー高等学院に行くことを決意しました。
ゴールフリー高等学院では、全日制高校のように毎日学校に通う必要がなく、自分の体調に合わせて行くことができるので無理せず通うことができました。
高校一年生の冬、私は自分の将来について考え始めました。以前は建築士になりたいと思っていましたが、不登校になってから私のように心が苦しんでいる人の支えになりたいと思うことがありました。
しかし、身内は全員芸術系の道を歩んでいて、私も芸術系の道を歩まなくてはいけないというプレッシャーがありました。
そんな時に志共育講座を受け、講座のなかで自分について知っていくうちに人の気持ちが知りたい、支えたいという気持ちが大きくなっていきました。
そして、志を考えていくたびに自分が将来どのような人になりたいのか、どのように生きていきたいのかを考えることができました。
私は「偏見や不平等がなく、人それぞれの個性が輝く世界にするために臨床心理士になって、世界中の人々を導く」という志をたてました。
そして、高校三年生の時に私は志を実現するために心理学部のある大学を受験することを決めました。
この時までどのような大学があるのか全く知らず先生に相談して志望校について考えました。また、受験の種類や受験対策についても詳しく教えてくれました。
そして、自分の体調を一番とし、志望校や勉強のやり方を先生と考えました。私は推薦で受験することを決めました。
結果、第一志望は落ちてしまいましたが、その後心理学部のある私立に無事受かることができました。合格した時は、志の実現に一歩近づきとても嬉しかったです。
ゴールフリー高等学院に転校して一番良かったことは、自分と向き合えたことです。自分の体調にあった高校生活ができるので心にも時間にも余裕ができました。そして、将来や志について考えることができ、自分と向き合うことができました。
自分と向き合える
時間をくれた場所(2021年度卒業生 吉村 光紗さん)
私は高校生になって二回目の不登校になり、転校しました。
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中高一貫校だったので気持ちが切り替えられず、高校生である意識が芽生えていなかったのかもしれません。パンデミックの影響もあり何とか進級はできたものの不登校は改善せず、7月にゴールフリー高等学院に転校しました。
当時の私は、進級させていただいた好意を踏みにじってしまったという自責の念もあり、転校に消極的でした。しかし転校してみると先生方は優しく接してくださり、学校は私にとって一番居心地が良い場所になりました。
私は転校してからしばらくの間東京の大学に進学したいと考えながら、志望校を決めることができていませんでした。
しかし先生は、まだ転校してから日が浅かったにも関わらず、私の性格に合った大学を調べてくださりました。結果的に私は、その大学に進学することになります。
勉強に関しても手厚くサポートしてくださり、月に一回の面談では勉強計画を組んでいただいきました。私が大学に合格できたのは、この計画に沿って勉強を進めたからだと思います。
また受験直前には、受験のため東京にいる私にzoomなどでご指導をしてくださいました。この熱意のあるご指導に、東京に一人と心細かった私は、とても安心できたように思えます。
以前の私なら、受験中に何度も心が折れていたと思います。しかし先生方は、いつも優しく、丁寧に、そして熱心に対応してくださり、そのおかげで受験まで何とか勉強を続けられたように思います。
結果的に第一志望の大学には届かなかったものの、先生が紹介してくださった大学には合格でき、この春から念願であった東京の大学へ進学ができるようになりました。
この結果は紛れもなくゴールフリー高等学院で学べたからだと思います。
ゴールフリー高等学院で学べたという経験は、間違いなくこれからの私の財産となる、そう確信できる半年間でした。本当にありがとうございました。
先生の熱意に支えられた
大学合格(2021年度卒業生 M.Mさん)
私は中学の頃から人付き合いがうまくいかず休みがちだったのですが、高校二年生の夏から全く登校出来なくなりました。